明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(895)良心的兵役拒否をつらぬくイスラエルの若者たちの思いをシェアしよう!

2014年07月18日 21時30分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140718 21:30)

記事のあまりの連投は気が引けるのですが、非常事態発生中ですのでどうかお許しください。

イスラエル軍の地上侵攻により戦闘が激化しています。
NHKが7月18日19時17分に配信したニュースによれば、地上作戦はイスラエルとパレスチナの境界線から500メートルガザに侵攻した地点で重点的に行なわれているとイスラエル軍が発表しているそうです。
すでに20基のロケット発射台とトンネル9本を破壊したそうですが、同時に地上戦が始まって以来、パレスチナ側で、子どもを含む23人が殺されたそうです。イスラエル兵1人も殺害されました。
これでイスラエルによる一連の攻撃でガザ地区で亡くなった方は254人になってしまいました。けが人はおよそ2000人に上っていると言われています。

とにかく「イスラエル軍は殺人戦闘をやめよ、ただちにガザから撤退せよ」という声を全世界であげ、一刻も早くこの惨劇を止めたいです。
そのためにパレスチナのラジ・スラーニさんへのインタビューを紹介しましたが、イスラエルの若者たちの声を集めた短いビデオが回ってきたので紹介します。わずか2分16秒ですが素晴らしいメッセージが詰まっています。
ユダヤ人の側にも、イスラエル政府と軍の蛮行に胸を痛め、共犯者となることを拒否し、軍の侵攻を止めようとしている人たちがたくさんいるのです。

イスラエル軍の圧倒的な暴力に心の中まで侵攻され、無力感に打ちひしがれてしまわないためにも、イスラエルの若者たちの胸を打つメッセージをシェアすることを訴えたいと思います。
なお初めに一言、説明を加えておきます。ビデオの冒頭で若者たちが「わたしはシュミニスティム(SHMINISTIM)です」と語っています。初めは意味が分からなかったのですが、もともとヘブライ語で「12年生」をさしている言葉だということが分かりました。
日本と同じで小学校6年、中学校3年、高校3年を経て、卒業を迎える若者たちのことなのですが、イスラエルでは若者たちは卒業と同時に兵役につかねばならないのです。
ところがこの若者たちは兵役を拒否しました。その自分たちを指す言葉が「シュミニスティム(SHMINISTIM)」なのです。このことを頭に入れた上で、以下のサイトから若者たちの声をお聞きください。

イスラエルの良心的兵役拒否者 シュミニスティム(Shministim)
http://december18th.org/

この若者たちの声を日本語に翻訳してくれている方がいたので、サイトのアドレスを記したうえで、転載させていただきます。
なお、タイトルが「兵役を拒否し、刑務所入りを望むユダヤ人の若者たち イスラエル」となっていますが、ビデオの中で若者たちは「刑務所入りを望む」とは言っていません。
むしろ彼ら彼女らを支援し、イスラエル政府に投獄を止めるように求める署名へのサインを求めているので、このタイトルはちょっと違うのではという指摘もあったこともご紹介しておきます。
それでもとてもありがたい翻訳です。どうぞ若者たちのビデオ映像を見ながら、該当箇所をお読み下さい。

***

兵役を拒否し、刑務所入りを望むユダヤ人の若者たち イスラエル
http://www.vidqt.com/id/01fJFUf_vL8?lang=ja

わたしの名前はサハル・バルディです。18歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はズュバル・ウォンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はオマーン・ゴールドマンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
わたしの名前はマヤ・ヤハイリビンです。19歳です。わたしはシュミニスティムです。 
シュミニスティムはヘブライ語で12年生を意味します。わたしたちはイスラエルの良心的兵役拒否者です。それはイスラエル軍に勤めることを拒否したことを意味します。 
なぜなら彼らは他の人々、パレスチナ人を占拠していますから。パレスチナの子供たちは検問所のために学校へ行くことができません。 
あるいは医療を受けさえできません。多くの若いパレスチナ人が理由なく刑務所に行きます。彼らの多くが殺されました。あるいは彼らの家が破壊されました。 
イスラエル政府はこの政策がわたしたちを安全に保っていると言います。しかしパレスチナ人に彼らの基本的人権を与えることを拒否することは、わたしたちを危険にさらしました。 
それは非合法です。それは間違っています。それは不道徳です。それはわたしの個人的な信念に反しています。 
それはわたしの基本的な価値感に反しています。それはわたしの価値観に反しています。 
それがわたしたちが良心的兵役拒否者である理由です。 
それがわたしが良心的兵役拒否者である理由です。 
わたしたちは12年生です。 
わたしは12年生です。 
わたしたちは軍に勤めることを拒否したという罪状で刑務所に入れられています。わたしたちはあなたの支援を必要とします。どうか署名してください。 
そしてあなたのすべての友人に話してください。パレスチナ人・イスラエル人・ユダヤ教徒・イスラム教徒・キリスト教徒・無神論者・みんな。 
わたしたちはただ一緒に立ち上がるために、暴力に対して、圧迫に対して、誰がそれをするかにかかわらず。 
平和のために立ち上がってください。共存のために。わたしたちのような子供たちの本当の未来のために、すべての場所で。 
今日署名してください。 
どうか今日署名してください。

***

なおこのキャンペーンが、アメリカ在住のJewish Voice for Peace (平和のためのユダヤ人の声)というグループによって支えられていることも分かりました。
Jewish Voice for Peaceは、今まさに行われているイスラエルの地上作戦に対しても、懸命になって批判を行っています。以下、サイトを紹介します。

Jewish Voice for Peace
http://jewishvoiceforpeace.org/

ここに示されたのはイスラエルの若者たちの良心であり、心から平和を望むユダヤ人たちの声です。
世界を、何人だとか、何教徒だとか、何族とかで、分けて見てしまってはいけない!
あまりにも当たり前のことですが、どこの国の人であろうと、どの宗教に属していようと、どの部族の成員であろうと、平和を愛し、正義と公正を尊重し、人と人が友愛と助け合いで結びつくことをこそ望む人々はたくさんいます。
その思い、心、努力をこそ、つなぎ合わせることが今、問われています。ともに戦争の時代、野蛮な人類史前史を終わらせるために!

おりしもウクライナ上空でマレーシア航空機が対空ミサイルによって撃墜されるというとんでもない事件も勃発しました。
ことの真偽はまだ分かりませんが、世界全体が暴力化しつつあることは確かです。だからこそ私たち、平和を愛する全世界の人々の「平和力」とでも言うべきものの結集が、とても重要になっています。
平和への思いをシェアしあい、互いに心を温めあいもし、そうして暴力に立ち向かっていきましょう!

未来への可能性を感じさせてくれるイスラエルの若者たちの勇気に拍手!感謝です!

***

再度、明日19日の行動をお知らせしておきます。
イスラエルの戦闘によって亡くなった方たちを弔うとともに、イスラエルの殺人戦闘に抗議するピーススタンディングビジルを、午後7時から京都市の三条大橋で行います。
またこの前の時間帯、夕方午後5時から7時まで、パレスチナ問題に詳しい京都大学の岡真理さんの講演が、出町柳の「かぜのね」で行われます。お近くの方、ぜひあわせてご参加下さい!!

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For Tomorrow(894)Israel, Stop indiscriminate killings!

2014年07月18日 10時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

By MORITA (20140718 10:00)

Dear friends,

The Israeli military began a ground offensive in the Gaza Strip on Thursday night.
We must save Palestinian.
So, we have decided to express our voices on the streets in Kyoto city.

Please join us.

You can see more information below.

***

Dear all,

Israel continues to bombard Gaza with missiles in the center of concentrated residential areas, even in day light, massacring civilians indiscriminately.
Two million people are exposed to this attack, due to the illegal blockade started since 2006. With the recent attack more than 200 people, including children, were killed.
This is the third attack in five and a half years, the first occurred at the end of 2008.  These insane massacres repeat in front of us.
We have decided to express our voices on the streets,  “Israel, Stop indiscriminate killings!” “Stop The Blockade!”

On 19th July between 19 and 20:30 hrs on the Kyoto Sanjo Bridge (Sanjyo Ohashi), we will perform standing peace vigil to mourn all the victims who were killed and to demonstrate against the genocide by Israel. We will stand with candles and messages. Please join us.
We encourage everyone to wear black, as much as possible.  Please bring along your messages on a large paper or on board as much as possible.  We will prepare the candles, your own are also welcome.
We will stand even in the rain.

Peace Walk Kyoto
Tsubame (Swallow) Club

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明日に向けて(893)この状況に前例はない―パレスチナ、ラジ・スラーニ氏インタビューから考える!(下)

2014年07月18日 09時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140718 09:00)

複数の報道が告げるところによると、昨夜17日、イスラエル軍がとうとう地上侵攻を開始しました!大変、深刻です。
昨日、掲載したラジさんのインタビューの中で、次のようなことが語られていました。
「イスラエル軍がガザに侵攻したら、何千人という兵士が殺されます。一方、ガザ住民は少なくとも1万から1万5千人が殺されることが推定されます。」
「だからイスラエルの軍や諜報部門は侵攻を望んでいないのですが、政府が圧力を加えています。」

ラジ氏は地上侵攻ではたくさんのイスラエル兵も死を免れないため、軍が嫌がっていたにも関わらず、政府が圧力を加えてきたことを指摘しています。
さらにガザ住民が少なくとも1万から1万5千人の殺される可能性があるという。「少なくとも」です。
その軍事侵攻がついに昨夜から始まってしまいました!今すぐ「攻撃を即時やめよ」「侵攻したイスラエル軍は撤退せよ」との声を上げましょう。
パレスチナの危機は深まりゆくばかり。今こそ平和をのぞむすべての人々が努力すべきときです。

以下、ラジさんインタビューの後半をお届けします。

*****

「子どもたちの眼に羞恥ではなく、“誇り”をみたい」
―ラジ・スラーニ氏・インタビュー (7月10日)―(下)
土井敏邦

(Q・薬品や食料が不足しているとのことですが、説明してください)
ガザの保健省の大臣が昨日(7月9日)私のところに電話をしてきて、病院で必要な医薬品の種類の25%が不足しているとのことでした。さらに他の25%も明日までに底をついてしまうというのです。
今朝(7月10日)までの負傷者は520人です。その負傷者のすべてに薬品や手術、縫合糸が必要です。その基本的な薬品がないのです。とても深刻な状況です。
いつもなら、エジプトとの国境が開かれ、エジプトやトルコやチュニジア、フランス、英国から医薬品や医者や看護師など医療関係者たちがエジプトから入ってくるのですが、今は誰も救援に来ません。
国境が封鎖されているからです。もちろんイスラエル側の境界からも入ってこれません。だから殺戮、負傷、破壊がさらに深刻なレベルとなっているのに、明日(7月11日)までに医薬品の種類の50%が底をついてしまうのです。

ICRC(赤十字国際委員会)ガザ支部の幹部と昨日話をしましたが、2、3日の間に医薬品を搬入しようと試みていますが、それはわずかな量で、不足している薬品全てを補うものにはならないとのことでした。それさえできなければ、深刻な事態になります。
それ以外にも、手術や透析のための電気が不足しています。またガザ全体が燃料不足の状態です。だから事態はとても複雑な状況です。これは人工的に生み出された大惨事です。


(Q・食料は?)
今のところ、食料は大丈夫です。もちろんいい状況ではありませんが、人々はなんとかしのいでいます。ガザ地区では野菜や果物などが生産できます。しかし長期的にはわかりません。
イスラエル側から物資が入ってくる検問所は今、機能していません。だからまもなくこの問題が深刻になるでしょう。ガザ住民の85%に食料を配給している UNRWA(パレスチナ国連難民救済事業機関)は深刻な危機にあります。
深刻な財政難のためであり、食料を搬入できない状態です。すぐに食料配給ができない状況に追い込まれます。しかも今はラマダン(断食月)です。

 
(Q・ラファとエジプト側との地下トンネルはどういう状況ですか。機能していますか。イスラエルがトンネルも爆撃していると聞いていますが) 
全体としてトンネルは機能していません。物資の搬入は枯渇しています。この2、3日間、ガザ・エジプト間の14キロの国境線沿いの地域全体をイスラエル軍は爆撃しています。しかも特殊な爆弾によってです。とても大きな重量の爆弾です。

 
(Q・外国のジャーナリストはガザにいるのですか)
昨日から外国人の存在を確認できました。昨日になってやっとできたのです。BBCワールド、BBCチャンネル4、BBCラジオ、それに「シュピーゲル」など ドイツのメディアなどです。
だから昨日から外国のメディアの存在について話ができるようになりました。特派員たちがガザ に入ってきています。

 
(Q・2012年 のガザ攻撃と今回では何か違いがありますか)
空爆のレベルも質も違います。今回はF16、ドロン(無人飛行機)、アッパッチ・ヘリコプター、地対地ミサイル などあらゆる武器を用いています。
また標的もガザの指導者たちの大半の家を攻撃しています。すでに125軒のハマス指導者たちの家が破壊されました。ハマス指導者たちは誰もがその家を破壊され、さらに死傷者が出ています。
もちろん2012年のガザ攻撃もひどいものでした。しかし今回は住民を心底からの 恐怖に陥らせています。前回はイスラエルも一般市民の被害を避けようと注意を払っているようでした。
しかし今回は誰もが この攻撃から自由にはなれないのです。自分の家に留まっていたとしても、比較的静かな地区に住んでいても、家が空爆の衝撃で揺れるのです。家の天井が自分の頭上に崩れ落ちるのでは感じるほどです。非常に危険な状況です。
この状況は前例はありません。こんな事態に直面したことがありません。


(Q・なぜイスラエル軍はハマスの指導者たちを攻撃できるのですか。情報をイスラエル側に流すパレスチナ人の「協力者」がいるのですか)
「協力者」(collaborator)はいつでも存在します。占領者がいる所には必ず「協力者」がいる。彼らが占領者イスラエルの眼、耳、鼻、手となっています。
とりわけF16やドロンには協力者が必要です。「協力者」たちは標的の家や車を特定 します。その動きや武器倉庫などの情報をイスラエル側に流します。
イスラエルはハマスやイスラム聖戦の メンバーたちに「死刑判決」を下し、それを実行しています。しかもそれを彼らの権利だと思っている。
例えばラジ・スラーニを殺そうと思えば、私の家を爆撃し破壊する。そして家族を殺す。これは戦争犯罪です。誰も暗殺する権利はないのです。
組織の指導者たちを「懲罰」するためにこれほど冷血な手法で殺害し、家を破壊することは許さないことです。ジュネーブ条約や国際刑事裁判所でもこれは戦争犯罪です。これは全く違法な行為です。

 
(Q・世界の眼はイラクやシリア情勢に向き、ガザの情勢だけに注目しない状況です。また3人のイスラエル人少年の誘拐と殺害が事の発端であると報道されています。このような国際社会の見方にあなたはどう反応しますか)
シリアやイラクの問題はあります。イエメンやエジプトやチュニジアの問題もあります。パレスチナだけが特別な問題ではないことはわかっています。
しかし我われはこのタイミングを自ら選んだわけではありません。
もう1つ忘れていけないのはブラジルでのワールド・カップです。世界の関心がそこに向かっている時期です。

しかし私が腹の底から感じるのは、今のガザの状況の特別な“空気”です。一般に国際社会が事態を理解するのに2、3日を要します。今ここで起こっている事態を国際社会がやっと把握し始めています。
今回のようにテルアビブやエルサレム、 昨日のディモナ(イスラエルの核施設のある町)、ハイファへのパレスチナ側のロケット弾攻撃はこれまでにない事態です。
テルアビブはマヒ状態にあります。多くの市民がシェルターに隠れ、この3日間は学校や仕事に出られない状態です。イスラエル人はこの事態に怒っています。

彼らは今ジレンマに陥っています。セキュリティー(安全)に不安を感じ、今は「抑止力」について話を始めています。しかし誰も抑止できないのです。
ガザからのロケット弾攻撃はずっと続き、ガザ住民は降伏もしません。自分たちの強靭さを自覚しています。もちろん住民はイスラエルの攻撃に苦しみ、恐怖に怯えています。

しかし同時に、この攻撃を甘受し何の抵抗もしない「いい犠牲者」でいいと思っている者はだれもいません。中にはこの被害を自分たちが求めているものを手に入れるための“代償”なのだと考える者さえいます。我われは「いい犠牲者」にはなりません。

他のアラブ世界からも連絡が届いています。エジプトからもです。この2日間に驚いたことにエジプトの知人から電話をもらいました。彼らは「パレスチナ・ガザへの連帯」と言うのです。
彼らもとても動揺し、とても後ろめたく感じています。これがパレスチナとそれを取り巻く“空気”です。パレスチナで起こっていることを誰も無視できません。これまでイスラエルといろいろ共謀してきた自治政府のアブマーゼン(大統領)でさえです。
西岸のパレスチナメディアも変わってきています。パレスチナTVは24時間体制でガザの状況を伝えています。西岸のメディアがです。

西岸の住民はガザ攻撃に抗議するデモをやり、イスラエルに対する抗議行動を起こし始めています。国連の安全保障会議では、私はナンセンスだとは思うけれど、協議が行われています。
国際刑事裁判所もイスラエルを非難し始めています。アブマーゼンはイスラエルを非難し始め、「この事態は決して受け入れがたいことだ。ひどすぎる」と公言しています。
彼はハマス指導者のメシャルと電話で会談し、またエジプト側に国境を開けるように要請しました。


(Q・昨日、あなたは私に「人間の尊厳が命より大切だ」と言いましたが、爆撃で家族を殺された住民の中には「ハマスのロケット弾攻撃のために自分たちはイスラエルの攻撃によって、さらに苦しまなければならない。
後生だから、ロケット弾で攻撃するのは止めてくれ」という住民も少なくないと思いますが)
もちろん多くのガザ住民は「人間の尊厳が命より大切だ」ということに賛同しないかもしれない。我われは弱い人間だし、個人の利益を最優先に考えがちです。「人間の尊厳が命より大切だ」というのは、私自身について言っているのです。
ただ私だけではく、私の周囲の理性的な人もそうです。この封鎖や攻撃の後は、ガザは“動物農場”のような状況です。封鎖、失業、貧困、分断、爆撃、殺戮、流血・・。
下水道も管理できず、下水を海に流さなければならず海を汚染している状態、自分の運命も自分で決められず、建設的な生活をすることもできず、普通の人間のように行動することもできない。
だからガザの人々はもう失うものはないのです。この悲惨な状況、非人間的な状況に置かれているのです。
私たちは今すぐにはパレスチナを解放できなことはわかっています。しかし少なくとも人々はイスラエルの抑圧と攻撃を甘受するだけで抵抗しない「いい犠牲者」ではありたくはないのです。
人間としての“誇り”と“強さ”を持ちたいのです。たしかに人々は流血し、気を失い、すべてを失ったという絶望感もある、それでも人々は自由と人としての尊厳を大切に思っているのです。
そして自分の子どもたちの眼に、羞恥ではなく、“誇り”をみたいと願っているのです。

終わり

 

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