明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(903)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月23日より)

2014年07月26日 22時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140726 22:00)

ガザでは停戦が続いています。現地時間午後8時、日本時間の明日午前2時が期限です。
NHKが26日18時57分に発したニュースによると、ガザの死者はとうとう900人を越えてしまったとのことです。
なおNHKは停戦化のガザ市民の様子についても次のように伝えています。

「イスラエル軍は、攻撃を中断する間も避難している住民に対して自宅に戻らないよう警告していますが、住民たちは自宅の様子を確認しに戻り、がれきの下から必要な服などを探し出していました。
ガザにいるNHKのスタッフは、「シュジャイヤ地区ではほぼすべてのものが破壊され、無傷で残っている建物はなかった。住民は服もお金も生活の場もすべてががれきと化したのを目の当たりにしてことばを失っている」と話しています。」

またなぜ停戦が成立しないのかという問いを立てた上で、ハマースの立場を次のように説明しています。

「ガザ地区は、境界線がフェンスで囲まれ、その実態から「屋根の無いろう獄」とも呼ばれています。
この封鎖によって、生活必需品がガザ地区に十分に入らず、経済活動も停滞し、住民の暮らしが困窮を極めていて、ハマスとしては、封鎖の解除が確約されないかぎり停戦には応じられないという立場です。」

一定の妥当性のある伝え方だと思いますが、イスラエルによるガザの封鎖が国際法違反のまったく不当な行為であり、即刻やめるべきものである点も伝えて欲しいです。
これがある限り、住民はいわば緩慢に殺し続けられるわけで、まるでガザの住民の首を絞め続けるような封鎖の解除をハマースが求め続けていることを私たちは受け止めなければいけないと思います。

以下、3回にわたってお届けしてきたネナ・ニュースの23日分をお届けします。一緒に時代の証人になってください!

なおこのニュースを精力的に翻訳し伝えてきてくださっている石山奈緒さんは、イタリヤのペーザロ市在住ですが、そこでもガザへの支援行動を行っておられます。
ネナ・ニュース23日分の後に、FACEBOOKに投稿のあったペーザロ市の人々の活動もご紹介しておきます。
僕はこうした活動の積み重ねこそが、ガザを救い、パレスチナを救い、大多数の心あるユダヤの人々を救い、そうして私たちを救うと思うのです。共に努力を続けて行きましょう!

*****

2014年7月23日
ネナ・ニュース通信
(10時40分〜21時40分)

ガザからの現地報告。2週間で600名を超える死者。外交チャンネルは難航。
昨日少なくともパレスチナ人死者は50名に達する。イスラエル軍による空爆および砲兵隊の攻撃は止むことなく続けられる。国連人権問題調整事務所「ガザには人々が避難できる安全な場所は全く存在しない。」しかし停戦の実現はほど遠い。

10時40分:ガザの保健省はハーン・ユニス地区で砲撃によって5名のパレスチナ人が殺害されたと発表。そのうちの2名は子どもたちである。一方、日曜日にパレスチナ人市民の虐殺が行なわれたとしてニュース上で名を知られたシュジャイヤ地区では未だに戦闘が続いている。
イスラエル政府はジャーナリストに対してエレズ検問所を閉鎖すると発表。従って、現時点でガザ地区から出入りができない状態となっている。

11時30分:アル=マヤディーンTV「軍事攻撃開始以来、パレスチナ人死者は651名に達する。」今日だけでもすでに18名の死者を数える。
シャバック(編集者注:イスラエル諜報機関)の元長官アヴィ・ディクテルは「パレスチナ側から発射されるミサイルの威力を我々は非常に懸念している」

11時45分:ビデオ:イスラエル軍の爆撃下に置かれるガザのシュジャイヤ地区(Media Town撮影)
 
11時55分:パレスチナ人死者数は654名に達する。負傷者は4250名を数える。

13時00分:イスラエル外相が国連事務総長バン・キ・ムーンと会談。

13時15分:国連難民高等弁務官事務所のイスラエル大使「ユダヤ国家は国際法に従って対応している。」

14時25分:イスラエル法務大臣ツィピ・リヴニ「現在国連人権理事会(編集者註:ジュネーブ)で行なわれている会合によって、我々のガザに対する軍事作戦が阻止されることはない。同理事会へのいかなる協力もガザに置ける停戦実現の可能性をさらに遠ざけるものとなるだろう。」

14時40分:タイ人の労働者が死亡。イスラエル国内で3人目の死者。

14時55分:ガザのアル=ワファ病院が爆撃される。

16時00分:イスラエル砲兵隊によってクザ・ア地区で大量の死者が出る。

16時25分:ベツレヘムで抗議行動の最中にパレスチナ人1名がイスラエル兵士らによって殺害される。

17時00分:パレスチナ人死者数は678名に達し、負傷者は4250名に上る。イスラエル「29名のイスラエル兵士が死亡」 

17時15分:国際赤十字社(ICR)はAFP通信に対し、今日ガザの複数の地域における短期間の戦闘中断によって、同社の救急車がシュジャイヤ地区に対する爆撃の負傷者の救助に駆けつけることができたと発表した。

17時40分:ヤッセル・アベッド・ラブー「パレスチナ解放機構(PLO)は停戦に関してハマスの姿勢を支持する」ピレイ国連人権高等弁務官 「イスラエルが戦争犯罪に手を染めた可能性が充分あり得る。」

18時20分:イスラエル「今日新たに3名のイスラエル兵士が死亡し、計32名の兵士が命を落とす。」

18時30分:ガザでは毎時1人の子どもが命を落としている。

18時40分:米国務長官ケリーおよびネタニヤフ首相が停戦について議論。イスラエルはアメリカ合衆国に対しアイロン・ドーム用の資金を要請する。

18時45分:国連人権理事会はガザに対する戦争犯罪に関する調査委員会の設置を支持。29カ国賛成、17カ国棄権、アメリカ合衆国が反対。

20時00分:ネタニヤフは国連の調査委員会に対し「茶番劇だ」と発言。シン・ベット「イスラム聖戦の幹部にあたる戦闘員数名を殺害した。」

21時40分:ロシア大統領プーチンが仲介役を引き受けることを提案。ハマス「人道的停戦協定に応じる。」ガザでは多数の逮捕者が出る。

(出典:ネナ・ニュース通信、文責:石山奈緒)

- See more at: http://nena-news.it/diretta-gaza-oltre-600-vittime-due-settimane-e-la-diplomazia-stenta/#sthash.LiCKds03.dpuf

*****

Abbiamo veramente bisogno di fare qualcosa per Gaza, come una citta gemmellata concretamente.

私の住むペーザロ市はガザのラファと姉妹提携を結んでいます。
すでに20日近いガザへの軍事攻撃で今や900人以上の死者と6000人を超える負傷者、その多くは封鎖によって入手不可能な医薬品によって救えるはずの命です。それが今できない状況に置かれています。
私達市民はペーザロ市議会に対して何らかの行動を起こすよう要請しています。それでなければ名だけの姉妹提携となり、今まで築いてきた、そして市民の税金を使って友好関係を築いてきた歴史に泥を塗ることになります。
私達はその思いを公開状にしたためました。市議会からの返答及び対応を待つ間にも、抗議集会、情報共有を進めて行きます。
インフォポイント「ヴィットリオ・アッリゴーニ」と名前を付けた場所で、この非人道的な軍事攻撃ー虐殺について、またパレスチナの歴史、今もパレスチナ人がこうむっている悲劇について可能な限り説明できる場所,そしてイベントを企画し,市民と関連情報を共有して行きたいと思っています。
こちらの市民の動きは「パレスチナのためのペーザロ調整会議」として様々な動き、県及びイタリア国内、そして日本を含む世界の動きと連動していきます。

http://www.viverepesaro.it/index.php?page=articolo&articolo_id=485458

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明日に向けて(902)ガザの痛みを共にし真の平和を求めて行動しよう!(ネナ・ニュース7月22日より)

2014年07月26日 14時00分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140726 14:00)

イスラエルの攻撃による戦争状態が依然続いています。26日午前9時13分に発せられたNHKニュースによると、ガザの保健当局はこれまでの死者が839人にのぼったと報告しているとのことです。
こうした中でようやく停戦の動きが出てきました。イスラエル軍とハマースの双方が、現地時間で26日の午前8時から12時間の停戦に合意したとのことです。
このまま戦闘が止まることを祈るばかりですが、ガザの人々にとって封鎖状態の継続は、生活をぎりぎりと抑圧しつつ、なおかついつ何時、イスラエルの軍事戦闘が始まるか分からない状態であることを私たちが知ることが重要です。
停戦が実現したならば、続けて戦争状態そのものである封鎖を解除せよという声を全世界で上げる必要があります。

構造的暴力は一見、直接的暴力よりも「まし」に見えるかも知れません。確かに子どもたちは今すぐ殺される危険性を免れるだろうし、免れて欲しいと心から思います。
しかしその暴力下に置かれた人々にとってはこうした暴力の継続もまた地獄の苦しみです。その意味でイスラエルの戦争犯罪をまったく裁くことをしない停戦調停は、ガザの人々により「まし」な暴力を受け入れろと言っているのと同じことです。
圧倒的な軍事力の差がありながら、ハマースが抵抗を試み、多くのパレスチナの人々が支持しているのはそのためであることを知る必要があります。
ハマースが掲げた「10年間の休戦協定のための10の条件」の実現こそが求められています。以下をご参照ください。

明日に向けて(898)戦争の責任は全面的にイスラエルにある。ハマースは真の休戦(封鎖解除)を求めている
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/f60427de5d98c8749891c8d6595a5056

以下、これまでご紹介してきたイタリアの「ネナ・ニュース通信」の7月22日の分をお届けします。
時系列に沿って、ガザに起こったことを見ていくと、ガザの人々にとってこの事態がどれほどに過酷なものであるかが見えてきます。同時にイスラエルがあまりにひどい戦争犯罪を繰り返していることをもです。
イスラエルに攻撃される可能性がまったくないところにいる私たちこそが、この戦争犯罪の目撃証人になり、イスラエルによる構造的暴力を止めさせていく必要があります。

*****

2014年7月22日
ネナ・ニュース通信

2週間で600名を超える死者が出ており、モスクおよび住宅にも爆撃が行なわれている。
一晩中絶え間なく爆撃が行なわれ、死者数は増加し続けている。一方で人道的停戦についての議論がなされている。エルサレム東部ではイスラエル軍との衝突で若者が一人死亡した。

9時15分:イスラエル空軍の爆撃によって少なくとも25カ所の医療施設ならびに救急車が攻撃を受ける。
ガザの保健省の官僚の発表によれば、イスラエル軍は15日間にわたる軍事攻撃で25カ所以上の医療施設及び救急車を爆撃したという。
「医療施設を爆撃することは、国際レベルで非難されるべき犯罪行為であり、越えてはいけない一線である。昨日、デイル・アル=バラーのアル=アクサ殉教者病院への爆撃で4名のパレスチナ人が命を落とし、また多数の救急車がミサイル攻撃の対象となった。また爆撃を受けた地区に残された負傷者のもとへ医師らが駆けつけることも阻止された。

9時40分:ハマス「長期的な停戦の可能性はない」 
ハマスの指導者の一人ムハマド・ナッザルは今日、停戦協定は未だに達していないと発表した。「制限付き人道的停戦については応じるが、長期的停戦については応じる準備はできていない。」
 
9時45分:イスラエル兵士1名が行方不明。イスラエル軍は死亡したと見ているが、ハマスは拘束したと発表。
軍関係者の情報筋によれば、先週の日曜日に戦車に対する攻撃で他の6名と一緒に同兵士も死亡したと見られているが、発見また身元確認のとれた遺体の中に同兵士のものはないという。
同じ日にハマスは同兵士の登録番号と同じものを有する兵士を拘束したと発表した。ハマスのスポークスマン、アブ・ウバイダによれば、アル=カッサム旅団が日曜日、ガザ国境付近で起きた戦闘の後に兵士1名を捕虜として拘束したという。

10時00分:イスラエル「国連が提案した停戦協定には応じない」
イスラエル官僚の発表によれば、占領区の政策活動コーディネーターであるヨアヴ・モルデチャイは国連大使ロバート・セッリーに対し、イスラエルは国連によって提案された停戦協定には応じないと公式に申し入れた。

10時40分:アル=ジャジーラ「我々のガザ支局が爆撃を受けた」
昨日イスラエル外務大臣リーベルマンによる警告(「イスラエル国内でアル=ジャジーラが報道活動を行うことを阻止する方策を取る」)が発表された後、カタールを拠点とするアル=ジャジーラTVは今日同ガザ支局がイスラエルによる爆撃を受けたと発表した。

11時00分:国連パレスチナ難民救済事業機関の学校が爆撃を受ける。
マガジ地区にある国連パレスチナ難民救済事業機関が管理する学校が爆撃を受けた。同地区はこの二日間にわたってイスラエル軍による激しい爆撃を受けた場所である。ガザから発射されたロケット弾がテルアヴィヴにある一軒家の中庭に落下した。

11時15分:ヨルダン川西岸地区で昨夜16名が逮捕される。
昨晩、イスラエル軍は16名のパレスチナ人を逮捕した。ヘブロン東部にあるバニ・ナイン村のフサム・アル=カワスメ(彼は6月から拘束されている)の家に奇襲をかけ、彼の父親、妻、そして息子一人を逮捕した。同軍の発表によれば、彼らはハマースのメンバーであるという。

11時30分:アメリカ合衆国がガザ支援に4700万ドルを寄付。
アメリカ合衆国はガザ地区に対する人道支援金として4700万ドルを寄付することを発表した。カイロから同国務長官ジョン・ケリーが発表した。
「アメリカ政府はイスラエルの自衛行為という正当で適切な軍事行動による影響を非常に懸念している。どの国もミサイル弾による攻撃を受けながら無抵抗でいるわけにはいかないが、いかなる紛争においても一般市民、女性、および子どもたちへの被害についての懸念が生じる。」
ガザに対する支援金は供出するものの、進行中の大量虐殺を阻止するためにイスラエルに対する圧力は全く加えていない。

12時00分:ガザ連帯のデモが行なわれる中、ナザレで衝突が起こる。16名が逮捕される。
昨夜ナザレ(現在イスラエル領内のパレスチナの都市)で3千人近くの住民がガザの人々に対する連帯を表明するために広場に繰り出した。
「イスラエルは集団殺戮(ジェノサイド)を行なっている」と書かれたプラカードが多く掲げられた。イスラエル警察は警官と衝突を起こした200名近くのパレスチナ人群衆を分散させるため放水車と衝撃音波弾を用いて介入した。16名が逮捕された。

12時20分:エジプトがイスラエルとパレスチナ自治政府との間の交渉再開を提案。
カイロでアメリカ国務長官ケリーと会談中のエジプト外相サメー・シュクリは今日、ガザにおける停戦協定の一環として、イスラエルとパレスチナ自治政府との間で和平交渉の再開を行なうよう提案した。

13時05分:ガザに対する軍事攻撃による死者は600名以上に達し、今日で15日目を迎える。
保健省のスポークスマン、アシュラフ・アル=キドラによれば、イスラエル空軍によって爆撃された住宅の瓦礫から新たな遺体が救助隊によって収容され、死者数は604名に上るという。新たな死者は四歳のムナ・ラミ・アル=ハラウットで彼女はガザ北部で息を引き取った。 
国連事務総長バン・キ・ムーンは停戦協定を実現させるために再びイスラエルを訪れる予定である。明日パレスチナ自治政府議長マフムッド・アッバ スと会談をラマッラーで行い、その後イスラエル官僚らとの会談に参加する予定である。

13時15分:シェイク・ザイード地区およびテル・アル=ザタール地区から数千人単位の人々が避難。
この数時間でガザ北部に位置するシェイク・ザイード地区およびテル・ザタール地区の住宅街がイスラエル軍による壮絶な爆撃に遭い、同地区の住民たちは避難を行なった。
一方でイスラエル軍とパレスチナ人民兵らの戦闘はジャバリヤ難民キャンプ(7万人が住む)付近へと移動している。住民達はパニック状態に陥りながら逃げ惑い、国連パレスチナ難民救済事業機関(Unrwa)が経営する学校へと向かっている。
地元の報道機関の情報によれば、ガザの避難民の数は13万5千人に上り、そのうちの9万人が同機関の学校に身を寄せていると推定される。この数時間で同機関から支援の要請が発表された。同機関はこの数日間で受け入れた大勢のパレスチナ人たちの飢えを満たすことがこれ以上できないと発表した。6000万ドルの資金が緊急に必要とされているという。

14時00分:イスラエル軍は行方不明になった兵士の身元を発表する。ハマスによって発表された兵士の名前と一致。
イスラエル軍は行方不明になった兵士の身元を確認した。彼の名前はオロン・シャウルで、日曜日にハマスが拘束したと発表した兵士と同じ名前である。イスラエル陸軍の発表では、彼は死亡したとされているが、彼の遺体は発見されていない。
 
14時10分:イスラエル陸軍「今日187カ所を攻撃し、23カ所のトンネルの66カ所の入り口を発見した。」
イスラエル陸軍の情報によれば、今日ガザ地区で爆撃された標的は187カ所に上り、そのうち100カ所はシュジャイヤ地区だという。
23カ所のトンネル、ならびにそれらの入り口66カ所が発見された。パレスチナ関係者の情報によれば、今日だけで少なくとも27名の死者が出ており、そこには4歳の少女と妊婦1人が含まれているという。軍事攻撃開始以来、負傷者の数は3700名に上っている。
 
15時15分:パレスチナ人犠牲者の数は増加する一方。609名の死者ならびに3720名の負傷者を記録。

15時45分:アメリカ国務長官ケリーがカイロに到着「エジプト政府によって提案された停戦協定を実現させるために来ている。」
エジプト外相シュクリと同席したアメリカ国務長官ジョン・ケリーは記者会見で、カイロに赴いた理由を「エジプトによって提案された停戦協定を実現させるために同大統領オバマから要請された」と話した。
そしてケリー米国務長官は「何度もネタニヤフ首相およびアッバス議長に電話をかけた。まだまだやらなければならない作業が残っている(編集註:両者を歩み寄らせるために)」と発言した。
その後、同国務長官はエジプト首都カイロに赴いた理由を、ガザに関する議論を展開するだけではなく、同地域におけるテロリズム問題への対処を図るためだと話した。また彼はアメリカ合衆国が「昨日ガザに対する支援金4700万ドルを寄付して事態の対処に努めている」と強調し、国際社会に対して「さらなる努力を展開すべきだ」と要請した。

16時10分:パレスチナ人死者数は611名に達する。イスラエル2チャンネル放送「トンネルの大半を破壊するには1週間から2週間を要する」
「境界防護」軍事作戦が始まって以来、パレスチナ人死者数は611名に達している。負傷者の数は3475名に上る。これらの死者数および負傷者数は常に増加を続けており、ガザ地区での戦闘およびイスラエル空軍による爆撃は一時も止むことなく続いている。
イスラエル2チャンネル放送では同軍からの重要な情報として「イスラエル軍はトンネルの大半を破壊するのに1週間から2週間の日数を要する」と発表した。
  
16時40分:パレスチナ人死者数は616名に上る。3750名の負傷者が出ている。新たに2名のイスラエル兵士の死亡が確認された。
イスラエル軍事攻撃開始以来、殺害されたパレスチナ人死者数は増加を続けている。現時点で616名の死者が出ており(今日だけでも66名の死者を記録している)、負傷者は3750名を数える。現在イスラエル空軍による空爆はガザのアシュ・シュジャイヤ地区、ザイトゥーン地区(ガザ市東 部)、そしてハーン・ユニス地区に集中している。
ガザ地区中心部に位置するアル=バリジ難民キャンプに対するイスラエル軍による爆撃で3名のパレスチナ人が殺害された。ラファでは75歳と85 歳の高齢女性2名が殺害された。先ほど瓦礫の下から21歳と22歳の若者2名の遺体が回収された。
一方イスラエル10チャンネルでは「行方不明になっているオロン・シャウル兵士の登録番号が日曜日にハマスによって発表されたものと一致している」と放送。
イスラエル陸軍ナハル部隊長は新たに2名のイスラエル兵士が死亡し、多数の負傷者が出ていると発表する。

17時45分:パレスチナ人死者数は626名に上る。3750名を超える負傷者が出ている。アッバス議長はラマッラーに急遽戻る。
アル=バリジ地区へのイスラエル軍による爆撃によって1名が死亡、4名が負傷した。汎アラブ主義を掲げるアル=マヤディーンTVによれば、ガザ のアル=シュジャイヤ地区のバグダッド通りには複数の遺体が放置されているという。
政治レベルにおいては、アッバス議長がカイロでの会談を終えた後、サウジ・アラビアへの旅程をキャンセルしてラマッラーに戻っている。カイロでの会談ではパレスチナ自治政府の方針と抵抗を進める政党(主にハマス勢力)との方針の違いが明らかになり、会談は失敗に終わった。
ガザ地区ではイスラエル軍による空爆と占領行為が続いている中、パレスチナ武装勢力はイスラエルに向けてロケット弾を発射し続けている。いくつかのロケット弾がネゲヴ地区に落下した。負傷者ならびに損傷については何も報告されていない。

18時05分:アメリカの四つの航空会社がイスラエル発着便を見合わせる。

18時45分:4名のパレスチナ人が殺害される。国連人道問題調整事務所「ガザには避難することのできる安全な場所はない」

19時00分:国連パレスチナ難民救済事業機関「避難民を受け入れている学校がイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた」

19時15分:イスラエル法務大臣リヴニ「トンネルがすべて破壊されるまではいかなる停戦もありえない。」

19時20分:アメリカ交通省はテルアヴィヴにあるベングリオン空港発着便を「24時間にわたって」見合わせるよう勧告した。事前にアメリカの 四つの航空会社が自社便の飛行を見合わせていた。また欧州議会の外相28名はガザにいる全てのテロリスト団体に対し武力解除を要請する共同声明を発表した。

19時40分:アメリカによる航空便の方針が明らかになった後、ドイツの航空会社ルフトハンザはイスラエル発着の便を36時間にわたって見合わせた。一方、エアーフランスは期間を定めずに便を見合わせると発表し、オランダのKLMは今日の便を全てキャンセルした。 

20時00分:イスラエル交通省は同国行きの便をキャンセルした航空会社に対し、ベングリオン空港は「安全」であり、また警備体制も充分だとして、彼らの決断を考え直すよう要請した。

20時30分:国連パレスチナ難民救済事業機関「我々の施設に敬意を払ってほしい、我々の管理する学校にロケット弾が隠されていた。」

20時45分:カナダ航空がイスラエル行きの便をキャンセル。
 
21時00分:フランス「虐殺を阻止すべき」、アメリカ「イスラエルはガザの市民を守るために何かすべきである」

21時15分:パレスチナ国連大使が国連安全保障理事会に対し停戦決議を採決するよう要請する。

21時30分:昨日イスラエル空軍の爆撃によって一家全員死亡したアブ・ジャーメ家の系図(B'Tselem)

21時55分:アリタリア航空が明日まで便をキャンセル。明朝の便が19時まで遅延する。今晩イスタンブールからテルアヴィヴ行きのトルコ航空の便が航路を変え、トルコ領内に戻る。同様に他のトルコの航空会社も24時間にわたって便をキャンセルする。

22時00分:ガザに対するイスラエル軍の爆撃が続いている。ハーン・ユニス地区にあるハマス軍事部隊長モハメド・デイフの自宅が攻撃される。 ガザ南部では2名のパレスチナ人戦闘員がイスラエル兵士に向かって発砲する。
パレスチナ人戦闘員1名が死亡する。イスラエル南部ではサイレンの音が けたたましく鳴り響く。保健省によれば死者数は625名に上り、負傷者数は4000名に達している。

23時00分:明日開かれる国連人権理事会でイスラエルが非難される可能性。

22時30分:アッバス議長がイスラエルに警告「パレスチナ人に対して罪を犯した者たちを全員起訴するつもりだ。」

22時40分:サメル・ハレール・シャマリの家族が国際連帯運動(ISM)によって配信されたビデオを通じて同青年の死を知る。

(出典:ネナ・ニュース通信、文責:石山奈緒)
- See more at: http://nena-news.it/diretta-gaza-oltre-580-vittime-due-settimane-bombe-moschee-abitazioni/#sthash.8920NAGw.dpuf

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明日に向けて(901)連載900回を越えて

2014年07月26日 09時30分00秒 | 連載の節目に・・・カンパのお願い

守田です。(20140726 09:30)

「明日に向けて」が連載900回を越えました。
「明日に向けて」の前に「地震情報」という名で46回の配信を行っているので通巻では946回を越えたことになります。

連載801回目を記録したのは、本年2月22日、ドイツ・ベラルーシ・トルコへの旅に出発する直前でした。
2011年3月11日以降、この日までの講演回数は総計で320回でした。この2月末から7月末までの5か月は海外での講演8回を含む31回でしたので総合計では351回の講演を行わせていただいたことになります。
僕の講演は30名~50名ぐらいのことが多いですが、かりに毎回40人としてのべで14000人の方にお話を聞いていただけたことになります。本当にありがたいです。

また何の社会的肩書を持たない僕の発言でも大事に聞いて下さり、熱心に学びを深めようとする方が本当にたくさんいること、増え続けていることがこの数字に表れています。
僕はこうしたところにも、私たちの国の中で大変な規模で進行している「覚醒」を感じます。
僕の仕事はこの覚醒をさらに進めること、そのために有益な情報を配信しつつ、考え方のヒントを提供していくことです。

今年はさらに年頭より"Power to the People!"とことあるごとに叫んできました。
そのために必要なのは、世界大での民衆的連帯を促進することと考え、海外に展開できるチャンスを自ら引き寄せ、2月から3月にベラルーシ・ドイツ・トルコを訪問してくることができました。
現地で何度か講演を行い、たくさん知人・仲間を作り、核のない世の中を共に作るためのエールを交換してきました。

連載900回を越えたこれからもますますこうした活動を強化したいと思います。
さしあたってこの7月29日から再びトルコに赴きます。8月3日シノップのゲルゼ町で講演します。その後、再びシノップの建設予定地を見学し、地元の方と前回よりももっと深い話をしてくるつもりです。
さらに10月にポーランドで国際会議に参加することになりました。今年3月のトルコ訪問は、ヨーロッパ・アクション・ウィークの中の一環として行われましたが、その催しの総括が話し合われます。
また2016年、チェルノブイリ30年、福島5年に大きな企画を行うことが計画されており、そのための討論も行われます。このポーランドの会議への参加を通じて、さらに世界へのつながりを強めたいと思います。

ちなみに今回の8月のトルコ訪問は、ゲルゼ町の招待で国内旅行費はもっていただけますが、日本とトルコの往復は途中で「高すぎてチケットを買えない」ということになり、自腹で行くことになりました。
いきなり15万円強の出費が必要となりましたが、しかし日本が原発を輸出しようとしているのですから、トルコからのお招きを断ってしまうわけにはいかないと考え、行ってくることにしました。日本に住まうものとしての「義」の行為だと思っています。

この夏から秋は、一方で原発災害対策も一層強化しようと思っています。
川内原発再稼働への動きを見据えつつ、原発災害が起こったらどうなるのかのリアリティをさまざまな角度から伝えながら、より広範な人々と原発があることの矛盾について共に考え、行動していきたいと思います。
もちろん僕が唱える原発災害対策は、原発再稼働を容認するものでは断じてありません。災害対策上、原発を動かさないことがもっとも上策であることを踏まえつつ、しかし使用済み燃料プールの存在から、原発は稼働してなくても重大事故を起こしうることを踏まえた対応です。
これは全原発の廃炉と燃料棒の安全管理の実現まで必要なことです。

その上、世界には国内よりももっとたくさんの原発があります。それらの事故の影響が日本列島に及ぶこともありうるし、また海外渡航中、あるいは海外への移住の中でその地域の事故に遭遇することもあり得ます。
それらを考えるならば、現代に生きる私たち誰もが真剣に原発災害対策に取り組む必要があるのです。現代人の必須の課題です。
このため、災害対策を兵庫県篠山市の方たちと具体的に推し進めつつ、それらの経験をまとめた書籍も作りたいと思います。そのためにさらに取材を強化したいです。

放射線防護の側面では、チェルノブイリ原発事故後の経験にさらに学問的に学ぶとともに、とくに甲状腺の病気を中心に、さまざまな疾病への見識を深めつつ、対策をひねり出していきたいと思います。
やるべきことはチェルノブイリのデータを誰にも分かりやすい形にまとめ直していくこと、その中で今、何が課題になっているかをみなさんともっと共有できるようにすることです。
また現在、私たちの国の中で進行してい病の実情を、甲状腺を軸に掴み、可能な限りのデータ化を行っていくことです。

これら放射線防護・原子力災害対策・脱原発を大きな柱としつつ、集団的自衛権行使や秘密保護法の施行に反対する行動も強化していきたいです。
またパレスチナに連帯し、戦争をとめるための行動、旧日本軍性奴隷問題の解決を求めつつ、アジアの真の意味での友好を作り上げることなど、可能な限りの行動を行います。

これらに向けてみなさまに連載の節目でのカンパをお願いしたいと思います。
総じて民衆の力をより高めていくための活動に使わせていただきます。どうかよろしくお願いします。心を込めて一生懸命に働きます!

以下、振込先を記しておきます。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615

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連載801回~900回の間の講演、取材等の記録

2月28日 ベラルーシ・ミンスク医師協議会にて講演
3月6日  ドイツ・フランクフルト医師協議会にて講演
3月7日  ドイツ・ドルトムント ヨーロッパ・アクション・ウィーク オープニングセッションにて発言
3月9日  トルコ・イスタンブールにて講演
3月11日 トルコ・シノップにて講演
3月13日 トルコ・イズミルにて講演
3月16日 ドイツ・ヘアフォートにて講演
3月18日 ドイツ・ベルリンにて講演
海外展開中、講演8回

3月30日 奈良市民測定所開設1周年記念企画で講演

4月12日 環境市民チャンネルに出演
4月12日 子ども検診医療基金関西一周年企画に参加
4月15日 キッチンハリーナにおいてドイツ・ベラルーシ・トルコ訪問報告会
4月18日 同
4月20日 岡山県瀬戸内市 せとうち交流プロジェクト企画で講演
4月27日 京都府亀岡市 市民まちづくり風の会の企画で講演

3月末から4月 講演6回

4月26日より入院。28日手術を受ける。5月3日退院。

5月7日  東京都 FoE JAPANの企画で講演
5月8日  東京都 台湾のおばあさんたちの映画「蘆葦の歌」上映会参加。来日したおばあさんと過ごす。
5月9日  兵庫県篠山市 原発災害対策市民緊急集会に参加
5月11日 京都市 避難者こども健康相談会きょうとの企画で講演
5月17日 大阪市 シスターセブン(映画館)にて『遺言』鑑賞
5月18日 京都市三条大橋で集団自衛権に反対するピーススタンディングに参加
5月22日 京都市 新日本婦人の会の企画で講演(当日2回)
5月24日 京都市 脱原発をめざす首長会議の企画に参加
5月25日 大阪市西成区 西成青い空カンパの企画で講演 長谷川健一さんと対談
5月31日 京都市 京都緑の党の企画で長谷川羽衣子さん、児玉正人さんと鼎談

5月講演6回

6月5日  京都市伏見区 あゆみ助産院 のびの会にて講演
6月6日  兵庫県篠山市・丹波市消防団合同幹部会研修会にて講演
6月8日  京都市 堺町画廊の企画に参加
6月11日 京都市 京都被爆2世3世の会例会に参加
6月14日 京都市 伏見原発ゼロパレードに参加
6月17日 京都府宮津市 NORTH KYOTO PARTYの企画で講演2回
6月19日 同志社大学にて会津の片岡輝美さん講演会に参加
6月21日 京都 環境市民研究所・中地重晴さん講演会に参加
6月22日 京都 三田茂医師 木下黄太さん対談に参加
6月22日 京都 集団的自衛権に反対するピーススタンディングに参加
6月25日 兵庫県篠山市 原子力災害対策検討委員会会議に参加
6月29日 京都 伏見原発ゼロパレードの会の企画で講演 豊田直巳さんと対談

6月講演5回

7月1~4日 集団的自衛権に反対する街宣、デモなどに連続参加
7月5日  京都市 恵光寺さんの企画で子どもたちに講演
7月6日  京都市 台湾のおばあさんたちの映画「蘆葦の歌」上映会で発言
7月10日  兵庫県篠山市 ヨウ素剤服用に関する自治会長会へのレクチャーに参加
7月11日 篠山市 防火安全協会総会にて講演
7月12日 兵庫県加古川市 脱原発はりまアクションの企画で講演
7月13日 京都府亀岡市 市民まちづくり風の会の企画で講演
7月16日 京都市 京都被爆2世3世の会例会に参加
7月19日 京都 イスラエル軍のガザ攻撃に抗議し犠牲者を追悼するピーススタンディングビジルに参加
7月20日 大阪市 関西医療問題研究会会議に参加
7月22日 岡山県岡山市 あゆみ保育園にて講演
7月23日 岡山県瀬戸内市 せとうち交流プロジェクトにて講演

7月講演6回

海外講演8回
国内講演23回

この他、毎月第一水曜日に京都で旧日本軍性奴隷問題での水曜行動(街宣)に参加。
月2回 平賀緑さんの食に関する学習会を主宰・参加

 

 


 

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