明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1934)地震と原発について考える 原発から命を守るために―1

2020年11月26日 14時00分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20201126 14:00)

今回より「原発から命を守るために」という小論の連載を行います。もともと左京区の地域紙『ようとく』に載せたもの。原発の危険性を短く、分かりやすく解説しました。
2018年7月からほぼ1年連載を続けたのですが、これをリメイクしてお送りしようと思い立ったのは、地震との関係を多く語ったためです。
幸いにしてこのところ大きな地震は起きていませんが、コロナ禍で意識の偏りが生じがちないま、地震への注意を喚起する必要を強く感じたので、リメイク版の連載を行います。

海溝型地震が迫ってきている

2018年6月18日午前8時前に大阪北部地震が起こりました。この時にすぐに思ったのは地震大国で原発を動かしていることの愚かさです。
日本列島は地球の上を覆う10数枚のプレートの4つがひしめきあっている世界有数の地震多発地帯です。
日本列島が乗っているプレートに、太平洋側から他のプレートが押し寄せてきて下に潜り込んでいます。


日本列島付近のプレートの模式図 気象庁HPより

このとき列島が乗っているプレートの先端が一緒に潜ってしまうのですが、ある程度たつとピョンと跳ね上がる。これが「海溝型地震」発生の仕組みです。
だからこの地震はいつか必ず起こります。一定の幅をがりますが周期的に起こるのです。
可能性が高いのが南海トラフ地震。政府は2017年末、今後30年以内に起こる可能性を従来の7割から7~8割にアップしています。


政府 地震調査研究推進本部HPより

ひずみ集中帯の中に福井の原発銀座が!

同時に今も列島は海側から押されているので内陸にひずみを作っています。そこで起こるのが「ひずみ集中帯地震」で、大阪北部地震もその一つでした。
この「ひずみ集中帯」の中に福井の原発銀座があります。いつ大地震がここの原発群を襲ってもおかしくない。
もう一つはこの地震が南海トラフ地震の予兆とも考えられることです。大規模災害が目の前に迫っている可能性大です。


ひずみ集中帯 ANNニュース 20141124 福井の原発銀座や柏崎刈羽原発が含まれている!

それでも原発を動かしているのは本当に自殺行為!すぐにも止めることを訴えねばです。
みなさん。ご家庭や職場で地震対策をしっかり重ねてください。
同時に、危険な原発をとめよ!という声を強めていきましょう。


すでにこれだけの大地震が連発 柏崎刈羽原発も直撃され奇跡的に破滅的事態は免れたけれど稼働できなくなったまま

なお2014年の長野県北部地震の際、ANNが「ひずみ集中帯」について報じたニュース動画を貼り付けておきます。
神城断層に30cmのずれ 「ひずみ集中帯」と重なりも(14/11/24)
https://youtu.be/2CStXfH9zUI

続く

図1 日本列島付近のプレートの模式図 気象庁HPより
図2 政府 地震調査研究推進本部HPより
図3、4 ひずみ集中帯 ANNニュース 20141124

#原発と地震 #南海トラフ地震 #ひずみ集中帯 #原発から命を守る

***

この記事に共感していただけましたらカンパをお願いできると嬉しいです。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする