明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1939)せかままcafeとEarthママでの読み解きからの感想からー次回は12月20日(日曜日)です。

2020年11月30日 22時41分17秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20201130 22:00)

明日に向けて(1937)でご紹介した『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』読み会の感想の続きをお送りします。
せかままcafeとEarthママ共催、在英日本人のみなさんと僕を中心に世界のママさんをつなぎました。まずは感想の続きから。


せかままcafeとEarthママ主催の読み会から

本当のことを知れて良かった・録画配信とても嬉しかった・ギモンに感じたときには調べることを続ける・学ぶことを諦めていたけれど親しみやすく学ぶことができた

私は原発についてもエネルギーについても無知でした。この講座を受けてとても勉強になりました。何より誰も教えてくれない本当のことを知れてよかったです。
私たちは、本当のことを知らされていないことが多いんだなと。いじめは良くないに論点をすり替えられている話に憤りを覚えました。そういう視点を持つことができて良かったです。
もっともっと聞きたいです。第二回よろしくお願いします!(千葉)

当日は寝かしつけに手こずり、まにあわなかったので録画配信とても嬉しかったです。多くの人に知って貰いたいと思いました。わたしにも学びが多かったです。
ぜひ2回目も開催お願いします!(埼玉)

言わ(書か)なかっただけで、嘘はついていない。なんだか、人を騙すことに長けているズルい大人の行動ですね。
書かれていないことを、見つける/読み取るためにも様々な観点からの情報収集や、ギモンに感じた時には調べるということをし続けたいと思いました。(シンガポール)

原発のこと、放射能のこと、いろんなことを言う人がたくさんいて、いろんな意見があって、どれが本当のことなのかわからなくなって、学ぶことを諦めてしまっていました。
しかし今回お話を聞いて、とてもわかりやすく親しみやすく学ぶことができました!
まだまだついていけていないと思いますが、未来のために、できることからやっていきたいと思いました。
まず本を購入して、知識を身につけたいと思います!!すてきな講座をありがとうございました。
第二回もぜひぜひ聞きたいと思いました。(神奈川)


せかままcafeに興味のある方はこちらから
https://www.facebook.com/groups/1483235585098740
https://peraichi.com/landing_pages/view/sekamamacafehp
https://sekamamacafe.thebase.in/

 

爽やかで前向きな気持ちになれた・私はBさんだったのかな、でも知った上でまずはアンテナを広げたい・読みながら進める方法がとても良いなと思った

トピックからして暗く深刻な話になるかなと思っていたが、最後は爽やかで前向きな気持ちになれました。自分ができることは小さなことでも最大限続けていきたいと思います。(オーストラリア)

試聴期間ギリギリで申し込んだので、守田さんが何をやられている方なのかを把握せずに見てました。
私は、放射線や原発というワードには興味はあるけれど、日々の生活に余裕がないことを理由に、知ることを後回しにしてきました。正直、人との会話の中で話題に上がることがないテーマでだったので、知らなくても困らなかったからです。
私は、読み解きブックのBさんだったのかな。いや、国のことは全然信じてないから、Bさんでもなかった。単なる無関心な人間だ。
知ってしまった今は、知らなかった・知ろうとしなかった恥かしさよりも、知った上で私には何ができるのだろうという思いでした。
まずは、アンテナを広げていくこと、興味を持ち続けること、定期的にお話を聞くこと、買い物投票をすること。そのために、SDGsの企業を調べてみようと思いました。
2回目の勉強会、ぜひ開催してほしいです。貴重な機会を作ってくださり、本当にありがとうございました!(埼玉)

読み解きブックを読みながら進めるという方法がとても良いなと思いました!おかしいのでは?と思うところが自分で気が付けるのではないかと思ったからです。読んだあとに皆で話せる時間があったこともよかったです!
放射線の怖さについて、理解が深まりましたし、日本で現在1基だけが稼働していて電力は困っていないということを知り安心しました。
稼働ゼロに向かっていけたらいいのではないか、、、と思いながらも、色んな方の想いを知りながら、正論をぶつける方法ではよくないということも理解できました。(イギリス)


Earthママに興味のある方はこちらから
https://www.facebook.com/groups/1808202635982660/


音読の力

さまざまに感想を寄せていただき、一つ一つがとてもありがたいです。やって良かったなあ、さらにやりたいなと思いました。
色々とコメントしたいのですが、この間、読み会を進めてきて、とくに「音読」に大きな力があることを感じているのでその点に少しだけ触れたいと思います。

読み解きBOOKは、3人の女性の対話で話をまわしています。しっかり者のAさん、お人好しのBさん、医療従事者のCさん。
この3人の会話を、その場で役割分担して読んでもらうのですが、どの会場でも分担した方がそれぞれで気持ちを込めてくださるのですね。
面白いのはそうすると語尾が変わったりすること。ふだんの自分の言葉に近くなるのでしょう。関西弁も大阪・京都・滋賀等々で微妙に違うのでイントネーションも変わったりする。

そうすると言葉に思いがこもってくるのです。読んでいる方の思いも加わってくる。それが伝わってくる。
左側の文科省のページはだいたい男性に頼んでいるのですが、ある方がある場所で何度もつっかえられた。あとで聞いたら、そこが一番嫌だと思っていたフレーズだったのだそうです。
気持ちを込めていると、自然に口が嫌がってしまう。それが文科省のページです。

音読にはそんな風に、思いを表し、交換する力があります。もともとこの効果を狙ったわけではないのですが、これは大きな副産物です。
この点はたぶん、文字を読んだだけでは伝わり切らないと思うのです。ぜひみなさんも、読み会に参加して、音読されてください。
ちなみにこれをさっそく他の学習会にも適用された方がいました!さすがあ。楽しいことはすぐに真似されるのですね。何だかうれしかったです。


読み解きBOOKのキャラクターとにょきにょきプロジェクトメンバー イラストは中村あゆ美さん(左から2人目)作


次回は12月20日(日)

次回読み会は12月20日(日曜日)に再々度、在英日本人有志のみなさんを中心に行います。英国時間午前10時から、日本時間午後7時からです。詳しくはイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/755597951704109

なおここで「参加」をクリックしただけではまだ登録になりません。以下から登録をお願いします。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZMldOmsqzstGt1B6NMradapUOa0YUZET-XX

(12月14日に富良野をベースにしても行いますが、今回はクローズドな会となりました。事後的に様子を報告します)

BOOKは以下のホームページから無料でダウンロードできます。ぜひゲットしてください。広めてください!
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/

#せかままカフェ #Earthママ #放射線副読本 #すっきり読み解きBOOK #音読

*****

この記事に共感していただけましたらカンパをお願いできると嬉しいです。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(1938)原発は未来世代への暴力だ! 原発から命を守るためにー3

2020年11月30日 08時00分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20201130 08:00)

連載「原発から命を守るために」の3回目をお届けします。
今回は原発を止めるために、今一度、私たちはなぜ原発を動かしてはならないのかを考えておきましょう。

10万年以上も管理しなければいけない放射性廃棄物を生み続けている

第一に原発は事故を起こさなくても使用済み核燃料などの高レベル放射性廃棄物を発生させます。その管理がどれぐらいかかるのかというと、およそ10万年以上です。
経費だけで考えても天文学的。しかもこの上にかなりの危険性が加わります。これを負担するのは、発電の恩恵を何も受けない未来世代。10万年以上にもわたってです。
原発の電気が安いと言うのは大嘘。この先どうするか決まっていないので予算計上ができていないだけです。原発は未来世代への暴力以外のなにものでもありません。

一度使用した核燃料がウラン鉱石の放射能レベルにまで減衰するのに十万年以上かかる
出典 核燃料開発機構(現日本原子力研究開発機構)「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性」 ( 原子力・エネルギー図面集)
https://www.ene100.jp/zumen/8-3-9

 

福島原発事故はまだ収束過程、教訓化できるのはまだまだ先

第二にやはり何といっても危ない。大事故の可能性を宿しています。
原子力規制委員会は「福島原発事故の教訓を生かして次の事故に備える」と言ってますが、実際には1~3号機の核燃料が溶け落ちたまま膨大な放射線を発していて人が近づくことすらできない。
送られたロボットもみんな途中で壊れました。このためまだ事故が完全に収まったとは言えないし、どこがなぜどう壊れたのかも分かっていないから、大事故が再び起きる可能性もあります。それも今の世代も未来世代も傷つけます。

例えば、規制委員会は2013年に教訓を生かしたとされる「新規制基準」を打ち出しましたが、しかし事故から5年半も経った2017年9月に衝撃的な事実が判明しました。
実は事故時、原子炉に届いた冷却水は「ほぼゼロ」だったというのです。消防車などで懸命に水を送りましたが、途中で原子炉ではない方向にいってしまい、冷却がまったくできていなかったのです。
この事実が分かる前の2013年に新規制基準はできている。その点だけでも見直しは必須だったのにそれもしていない。危険すぎます。「ただちに原発を止めよ!」の声を強めましょう。

福島原発事故、原子炉に届いた冷却水は「ほぼゼロ」だったと判明 事故から5年半経って分かった
2017.09.20 NHKスペシャル『メルトダウン』取材班 
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52931?page=2

続く

#原発は未来世代への暴力 #放射性廃棄物 #使用済み核燃料 #冷却水届かず

*****

この記事に共感していただけましたらカンパをお願いできると嬉しいです。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする