明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1999)映画『サマショール~遺言 第六章~』をご覧下さい!京都・大阪・神戸・東京・名古屋で上映中、福岡も予定あり。本日6日大阪・神戸で豊田監督のトークもあります!

2021年03月06日 09時00分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20210306 09:00) 

● 映画『サマーショール~遺言 第六章~』

この映画は福島原発事故で被曝し全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村のその後を描いたものです。
当初より現地に入り込んで撮影してきた豊田直己さんと野田雅也さんが、飯舘村で酪農を営んでいた長谷川健一さんを中心に前作『遺言ー原発さえなければ』を引き継いでこの作品を編まれました。
昨日、京都市での上映会に参加して視聴してきました。舞台あいさつに来られた豊田直己さんとその後に懇談もしました。

映画は・・・色々な意味で感慨深かったです。
豊田さんたちは震災から6年経ち、避難指示が解除された飯舘に、これまでのように深く入っていきます。
仮設住宅から故郷に帰るのか否かの選択を問われる村民たち。結局戻ったのは2割、それも実際にはその半分ぐらいではないかと思われるそうです。

長谷川健一さんは最終的に飯舘に戻る選択をされましたが、その前にチェルノブイリに出かけられました。
そこで立ち入り禁止区域に暮らすサマショール(自主帰還者)に出会われました。このシーンが長谷川さんの撮影を元に映画に織り込まれています。
飯舘村で何度も集って討論する村民たち。豊田さんと野田さん、そして当初からずっと放射線計測で関わり続けている今中哲二さんがその場に寄りそっています。

以下から予告編が観れます。
https://www.youtube.com/watch?v=vVLNzpfL5Ms

ホームページです
https://www.yuigon-fukushima.com/?fbclid=IwAR1xAOa9IMAOwZzBeJFWBsDNa-M-MdT8w6-2s_7_sYy5-epK6HXxNq0DuaU


飯舘に戻って暮らす

もちろん豊田さんも長谷川健一さんも、危険地帯への帰還を奨励しているわけではありません。
故郷に戻って畑を耕してもそれを人に食べさせることができないことは百も承知。子どもたち、孫たちも戻らせることはできない。でもこのまま飯舘を、我が家を朽ち果てさせたくない・・・。
この複雑に交錯する思いの中に、原発事故のむごさ、故郷を失った悲しみ、飯舘の嘆きがあります。

ああ、原発事故とはこういうことなのだ、故郷を失うとはこういうことなのだ・・・そうあらためて強く感じました。
このことをきちんと記憶にとどめたい。原発反対!と声を上げる一方で、この悲しみをけして埋もれさせず、多くの人とシェアし続けたい。
そう思ったときに、原発事故に翻弄され続ける自らの赤裸々な姿を私たちに見せてくれた長谷川健一さんや飯舘のみなさん、貴重な映像を撮ってくれた豊田さんと野田さんに深い感謝の念を感じました。

みなさんにも福島原発事故から10年を迎えるこの時にぜひ観ていただきたいです。


上映後に豊田さんと

上映スケジュールをご紹介します

京都市では5日から11日まで京都シネマで連日11時25分から上映中
大阪市では第七芸術劇場で本日6日から12日まで連日10時から上映中、初回の今日は上映後に豊田さんの挨拶があります。
神戸市では5日から9日まで神戸映画資料館で連日13時30分から上映中。本日6日にの上映後にここでも豊田さんの挨拶があります。

この他、東京、名古屋でも上映中。福岡でも上映予定があります。期間中のトークショーの案内もあります。以下からご覧下さい。
https://www.yuigon-fukushima.com/blank-1

なおそれぞれの会館で視聴者の数が多い場合は上映延長もあるのだとか。
その点も含めて、ぜひお誘いあわせの上、映画館に足をお運びください。

#サマショール #飯舘村 #長谷川健一 #豊田直己 #遺言 #福島原発事故10年

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明日に向けて(1998)福島原発事故から10年、各地の脱原発集会にご参加を! 本日3月6日は「バイバイ原発きょうと集会」が開かれます!

2021年03月06日 07時00分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20210306 07:00)

本日6日13時から京都市円山公園にて

本日は3月6日、あと5日で東日本大震災と福島原発事故から10年の日を迎えます。
この週末から来週にかけて、各地で原発ゼロを求めた集会・企画が行われます。ぜひそれぞれの場にご参加ください。
僕は今日は「バイバイ原発きょうと集会」に呼びかけ人の一人として参加します。

以下、集会案内を掲載します。
http://nonukeskyoto.com/index.html

京都市の円山公園音楽堂で13時30分から (開場13時) 15時にデモ出発。円山公園~四条河原町~京都市役所のコースです。
講演 「福島原発事故の責任を誰がとるのか」 武藤類子さん(福島原発告訴団団長)
報告 「原発事故から10年ー日本の全原発再稼働を中止し、避難の権利を獲得!避難者の生活と健康を守る保障を!」 原発賠償京都訴訟原告団
「老朽原発動かすな!」 橋田秀美さん(若狭の原発を考える会)
「原発事故から住民を守る対策の相次ぐ後退」 市川章人さん(日本科学者会議京都支部)
「脱炭素社会に向けたエネルギー政策」 延藤裕之さん(気候ネットワーク)

主催 バイバイ原発きょうと実行委員会


7日は「さよなら原発・舞鶴集会」に 守田が記念講演をさせていただきます!

明日、3月7日(日)は舞鶴市で行われる「さよなら原発・舞鶴集会」に参加します。14時から舞鶴市西公民館4階ホールにて
記念講演で話させていただきます。タイトルは「原発ゼロの日本をめざして、今できること」です。若狭の原発群、とくに高浜原発についてのお話から始めます。



また少し前に関西電力から高浜1,2号機の「安全性」をアピールするチラシが出たので、それの批判的読み解きも行います!

この講演の後、意見交流が行われ、アピール採択の提案が行われます。

新型コロナ感染症対策として会場参加者を50名に限定するとともに、ZOOMによるオンライン開催併設とされたとのこと。
全国全世界から参加可能です。すでにイギリス在住の方たちからご参加の連絡を受けています。
zoomのお申し込みは kssbkeep-shikeep@yahoo.co.jp にメールするか、チラシにあるQRコードから。


関西電力が配布している折込紙の一部 全体として突っ込みどころ満載

集会後は明倫緑地集合でスタンディングアピールが行わます。もちろん僕も参加します。(午後3時35分~4時まで)

主催 「原発ゼロ・舞鶴の会」 連絡先 舞鶴地方労働組合協議会内(電話76-8304)

#バイバイ原発きょうと集会 #さよなら原発舞鶴集会 #福島原発事故10年 #若狭の原発 #老朽原発動かすな

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