平成22年1月2日。武蔵国一之宮・小野神社を参拝する。
武蔵国一之宮というと、大宮の氷川神社ということになっている。諸国一之宮に記載されているのは、氷川神社と氷川女体神社の2社である。小野神社は記載されていない。
武蔵国国府との位置関係から考えると、大宮の氷川神社は遠方すぎ、小野神社が一之宮と言われるのは理解できるところだ。小野神社は京王線・聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩で10分ほどの地に鎮座する。
随神門。重厚なつくりである。
社殿。
1月2日に参拝したのは、神職さんが不在の時があるという話を聞いたからである。正月なら、不在ということもないだろうと考えた。
<御朱印>
(追記)
一之宮というのは、京都から諸国に国司として赴任したときに、最初にお参りする神社のことを言う。最初にお参りするのだから、その国のもっとも有力な神社を選ぶ。一之宮が重視されるのはそのためである。
二之宮、三之宮というのは2番目に、3番目に参拝する神社である。しかし、一之宮にせよ、二之宮、三之宮にせよ、固定したものではなく、時代によって違ってくる。一之宮が2社、3社とあるのはそのためである。
時代が下るにつれ、この神社参拝が重荷になってきた。そこでその国の神社をすべて集めたとされる神社が創建された。これが総社である。総社をお参りすれば、その国のすべての神社を参拝したことになる。遠方へ行かなくて済む。
武蔵国総社は大国魂神社である。確かに、ここは国府に近い。