京都魔界めぐり2日目、養源院を参拝したあと、北に向かい、大将軍八神社を参拝する。北野天満宮近くにある。
養源院は七条通の南にあり、大将軍八神社は一条通にある。南から北へと大移動したわけだ。効率的に巡るなら、こういうコースは作らないが、ツアーの場合はこういうことがある。
大将軍八神社はバスが入れない通りに面しているので、表通りから歩く。
ここは一条妖怪ストリートと呼ばれている。妖怪人形が並んでいる。
食べ物屋にも「妖怪コロッケ」あり。京都人の遊び心というべきか。六波羅蜜寺前には「幽霊子育飴」もあった。
大将軍八神社。方除の神社である。八は、陰陽道の暦神(八将神)を祀ることに由来する。理解しにくいが、我々はよく、どうしようもない状態を「八方塞がり」という。陰陽道では、全方角を八つに分けている。
平安京の北西を護る社として創建された。
陰陽道が分からないと、こういう神社の存在意義が理解できない。昔はこうだったと頭に入れるしかない。今でも方角を気にする人がいる。特に関西人は気にするらしい。手前に方位のオブジェがある。
収蔵庫(方徳殿)に約80体の神像が置かれている。
だいたい、上のような形だが、腕がない。切り落とされたのだ。腕を切り落とし、像の霊を抜いて、移動させたからである。仏像などでも腕がない、あるいは新たに継ぎ足したものがあるが、移動させるときに霊をぬいた跡である。
<御朱印> 「星神 大将軍」である。