法住寺を出たあと、智積院へ。徒歩で5分。
真言宗智山派の総本山である。
真言宗智山派は、関東ではお馴染みである。川崎大師、成田山新勝寺、高尾山薬王院と初詣の人気寺は智山派である。高幡不動も智山派だね。
正式には五百仏山(いおぶつさん)根来寺智積院という。もともとは根来寺の学問所だった。根来寺が豊臣秀吉の攻撃で焼失したあと、高野山、京都と場所を移した。
現在智積院があるところは、徳川家康が寄進したものだ。
本堂。
根来寺との関係がどうなっているのか知らないが、今年の秋に根来寺を参詣したとき、川崎大師、成田山新勝寺、高尾山薬王院の名前で3000万円寄進していたね。奉納の石碑を見たのだ。やはり、根来寺がルーツだからだろう。
真言宗十八本山巡拝という霊場があるが、智積院も根来寺も札所に入っている。対等の関係なのだろう。
紅葉はほぼ終わっていた。残っていたのは、これだけ。
智積院には名勝庭園がある。ここは拝観料をとる。
実は、ここを訪れるのは二度目。十五年ぐらい前かな、ここを見学したことがある。突然ゲリラ豪雨に見舞われて、廊下に座り込んで、呆然としてこの庭を見たものだ。月日の経つのは早い。
当時のことを思い出した。当時は京都中を夢中になって歩いたものだ。なぜあんなに熱中したのか、今となっては分りかねる。
年月が経ち、私の体力も気力も衰えた。それだけはハッキリしている。茫然と廊下に座り込んで庭園を見ていたから、へんな爺だと思われたかもしれない。
<御朱印>