昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (七) 正直な女性だ

2014-12-20 09:54:13 | 小説
喫茶店から外に出ると、とたんに寒風が二人を襲った。 「うぅ、さぶい。寒いよお、貴子さあん」 別に、意味のある言葉ではなかった。全く、他意はなかったのだ。 しかし貴子は、 「はい、はい。分かったわよ。これでいい? 少しは、暖かいでしょ」 と、彼の腕に自分の腕を滑り込ませた。 . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!