昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十九)『世間体が悪い!』って、怒られたよ

2015-11-24 09:08:28 | 小説
「おゝい、迎えにきたよ」 高木の声が、白い息の道筋となり彼を呼び止めた。 「ありがたい、助かるよ」 「ホントにすぐ出たんだな。迎えに行くって、電話で言えば良かったよ」 助手席のドアが開き、暖かい空気と共に酒の匂いが彼を包み込んだ。 「大丈夫かい? 飲んでるんだろ」 「なあに。この位、どうってことないさ」 酒臭さをプンプンと匂わせながら、高笑いをする木だった。 「もっとも、都会じゃ駄目だろ . . . 本文を読む

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