昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十九)お部屋のおそうじをしてね

2015-11-18 09:10:41 | 小説
うどんだけでは物足りなさを感じた彼は、小夜子の用意した餅を、砂糖のたっぷり入った醤油で三個ほど平らげた。 「うわあ、見るからに甘そう…」 呆れ顔で見る早苗に、 「良いんだよ、好きなんだから」 と、横を向く彼だった。 早苗は、そんな彼を後ろから覗き込むようにして 「お兄ちゃんこそね、太るよ」 と、悪態をついた。 「あゝ、もう 少しは静かに出来ないのか! さっきから、肘が当たったとか汁が飛んできたと . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!