今、彼に抱きしめられていることで、由香里の心は愉悦感でいっぱいになった。
ふわふわとした、宙に浮いている感覚におそわれている。
彼がゆっくりと体を左右に動かすと、ゆりかごで揺られている思いがする。
幼い頃、母親があやしてくれた、あの至福の時を感じていた。
そして性急過ぎた己に、気付いた。
「ありがと…せんせえ…」
思いもかけず、由香里の口からこぼれた。
ひと晩だけとはいえ、両親そろっての不在はは . . . 本文を読む
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