歴史異聞 第一章 『 我が名は、ムサシなり!』(九)宿敵、佐々木小次郎 2020-06-25 08:00:35 | 小説 小倉屋に逗留の間も、毎朝夜明け前から鍛錬に励むムサシだった。 大声を発しながらの素振りで、重さが三貫はあろうかという太い木剣が上段から振り下ろされるたびに「ブォン、ブォン」と空気を切り裂く鈍い音がする。 . . . 本文を読む