水たまりの中の青空 ~第一部~ (二十四) 2020-10-27 08:00:10 | 物語り 半年の時を経たある夜、戸口をトントンと叩く者がいた。うつらうつらとしていた茂作が気付いたのは、幾度かの後だった。立ち上がるのも億劫だと、座ったまま「誰じゃ?」と、声を張り上げた。 「わたしです…」 . . . 本文を読む