ドラムのソロ演奏って、けっこう良いんですよね。
Ventures というグループ、ご存じですかね。
かつてのエレキブームを盛り上げてくれた-いやいや創り上げたグループです。
♪テケテケテケテケテケ♪
添えた指でギターの弦を素早く滑らせながら、ピックでもって早く弾く演奏方法なんですけれどね。以前に書きましたね、確か。
でもですね。今回、見直したというか、「アホだったんだボクは」と思い知らされました。
♪ブン、ブン、ブン、ブン♪ と、お腹に響く音が流れ出したんですよ。
地味な楽器ですよね、図体だけはデカいんですけど。
コントラバスです。
デンと、まさしくドテッと大地に根を下ろした大木-オランウータン…みたいな。
主役ではないけれど、そこに居る-在るだけで、圧倒的な存在感を示している。
よくよく見ると愛嬌のある顔をしてません?
ボルネオオランウータン
スマトラオランウータン
話を戻しましょう。
本来は弓を使っての演奏に使われるものでしょうが、弦を指ではじく奏法(ピッツィカート)も行われ、ポピュラー音楽ではこちらが一般的である。(楽譜上では、弓を用いての奏法は「arco」、指で弾く奏法は「pizz」と書かれている)。とのことでした。
当然この場では、指で弦を弾く奏法でした。
というよりは、わたしは、まったく違う楽器だと思っていました。はずかしいぃぃ!
ドラム演奏の興奮冷めやらぬ中、♪ぶんブンぶんブンぶんぶぶんブンブン♪と、強弱高低差のついた音が流れはじめました。
場違いですが、少しお勉強を。
音そのものは空気の振動であり、物理現象として計測可能なものです。これは物理現象ですから、騒音計などで測定することができるものであり、Hz(ヘルツ)という周波数の単位や、dB(デシベル)という音圧レベルの単位で客観的に表現することができるものです。
空気の振動が私たちの耳に届き、鼓膜を振動させます。この振動が、耳の複雑かつ巧みな構造によって神経信号に変換されます。つまり、物理的な音を、脳で処理するための神経信号というフォーマットに変換する作業を、耳という器官が担っているといえます。
神経信号として伝わってきた音を脳が認識します。この段階で初めて、単なる空気の振動だった音は、意味のある音として認識されるのです。--TOA株式会社さんのHPより
音空間には、面白い記事がたくさんありました。
実のところ、きびしい言い方ですが、まったく無視していました。
無論後ろの方でブンブンボンボンと流れていることは知っていました。聞こえてますから。
でもまるで意識していなかったのです。ということは、なくてもいいものだったわけです。
これは大変に失礼なことでして、プレーヤーは勿論のこと作曲者に対する大冒涜なわけです。
ほんと、大馬鹿でした。
世界が変わったと言っても過言じゃなかったです。
なんというか、引き締まったというか、もっと強く言えばホンモノになった。
浮ついた物がどっしりと地に足が着いた観なんですよね。
一列に並んで聞こえていた音が――お行儀良くしていた音が、奥行きができてそしてあちこちに花が咲き始めたんです。
ピアノがポンポンと飛び跳ねて、クラリネットが空を泳ぎ出すんです。
そうしたらギターがそんな空気を激しくかき回し始めて、ドラムがドカンドカンと大砲を撃ち出して。
そんな収拾が付かなくなりそうなここを、バスがしっかりとつなぎ止めるんです。
おまえたちの居場所はここだとばかりに、大地を踏みならすんです。
そう言えば、TOKIOの長瀬くんでしたっけ。
「ベースが代わったら、もうTOKIOの音楽じゃない」と言っていたのは。
その真意が、やっと分かりました。
1時間半という短い時間でしたが、至福の時間でした。
初めて感じる「音楽に浸れた時間・空間そして五感」を、心底揺さぶられるものでした。
ハワイに来て良かった。今さらジャズなんて、と諦めないで良かった。
もう、最高、最高、最高!!
「明日が来なくてもいい!」 思わず、そう思っちゃいました。
Ventures というグループ、ご存じですかね。
かつてのエレキブームを盛り上げてくれた-いやいや創り上げたグループです。
♪テケテケテケテケテケ♪
添えた指でギターの弦を素早く滑らせながら、ピックでもって早く弾く演奏方法なんですけれどね。以前に書きましたね、確か。
でもですね。今回、見直したというか、「アホだったんだボクは」と思い知らされました。
♪ブン、ブン、ブン、ブン♪ と、お腹に響く音が流れ出したんですよ。
地味な楽器ですよね、図体だけはデカいんですけど。
コントラバスです。
デンと、まさしくドテッと大地に根を下ろした大木-オランウータン…みたいな。
主役ではないけれど、そこに居る-在るだけで、圧倒的な存在感を示している。
よくよく見ると愛嬌のある顔をしてません?
ボルネオオランウータン
スマトラオランウータン
話を戻しましょう。
本来は弓を使っての演奏に使われるものでしょうが、弦を指ではじく奏法(ピッツィカート)も行われ、ポピュラー音楽ではこちらが一般的である。(楽譜上では、弓を用いての奏法は「arco」、指で弾く奏法は「pizz」と書かれている)。とのことでした。
当然この場では、指で弦を弾く奏法でした。
というよりは、わたしは、まったく違う楽器だと思っていました。はずかしいぃぃ!
ドラム演奏の興奮冷めやらぬ中、♪ぶんブンぶんブンぶんぶぶんブンブン♪と、強弱高低差のついた音が流れはじめました。
場違いですが、少しお勉強を。
音そのものは空気の振動であり、物理現象として計測可能なものです。これは物理現象ですから、騒音計などで測定することができるものであり、Hz(ヘルツ)という周波数の単位や、dB(デシベル)という音圧レベルの単位で客観的に表現することができるものです。
空気の振動が私たちの耳に届き、鼓膜を振動させます。この振動が、耳の複雑かつ巧みな構造によって神経信号に変換されます。つまり、物理的な音を、脳で処理するための神経信号というフォーマットに変換する作業を、耳という器官が担っているといえます。
神経信号として伝わってきた音を脳が認識します。この段階で初めて、単なる空気の振動だった音は、意味のある音として認識されるのです。--TOA株式会社さんのHPより
音空間には、面白い記事がたくさんありました。
実のところ、きびしい言い方ですが、まったく無視していました。
無論後ろの方でブンブンボンボンと流れていることは知っていました。聞こえてますから。
でもまるで意識していなかったのです。ということは、なくてもいいものだったわけです。
これは大変に失礼なことでして、プレーヤーは勿論のこと作曲者に対する大冒涜なわけです。
ほんと、大馬鹿でした。
世界が変わったと言っても過言じゃなかったです。
なんというか、引き締まったというか、もっと強く言えばホンモノになった。
浮ついた物がどっしりと地に足が着いた観なんですよね。
一列に並んで聞こえていた音が――お行儀良くしていた音が、奥行きができてそしてあちこちに花が咲き始めたんです。
ピアノがポンポンと飛び跳ねて、クラリネットが空を泳ぎ出すんです。
そうしたらギターがそんな空気を激しくかき回し始めて、ドラムがドカンドカンと大砲を撃ち出して。
そんな収拾が付かなくなりそうなここを、バスがしっかりとつなぎ止めるんです。
おまえたちの居場所はここだとばかりに、大地を踏みならすんです。
そう言えば、TOKIOの長瀬くんでしたっけ。
「ベースが代わったら、もうTOKIOの音楽じゃない」と言っていたのは。
その真意が、やっと分かりました。
1時間半という短い時間でしたが、至福の時間でした。
初めて感じる「音楽に浸れた時間・空間そして五感」を、心底揺さぶられるものでした。
ハワイに来て良かった。今さらジャズなんて、と諦めないで良かった。
もう、最高、最高、最高!!
「明日が来なくてもいい!」 思わず、そう思っちゃいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます