サングラス姿の彼に、由香里は目を丸くした。
「どうしたの、それ。でも、かっこいいよ。麻由美も『ステキね』って、言ってた」
「だろう? 由香里ちゃんがお友達に僕のこと、自慢してるみたいだったからさ。大人の雰囲気を、醸し出そうと思ってね」
まさか、別れた恋人がこのデパートに勤務しているから、とは言えなかった。
「ふふふ。ありがとう、お・に・い・ち・ゃ・ん。」
彼の腕に、由香里は腕を絡ませてきた。
まだ固さの残る胸の膨らみが、心地よさを彼に与えた。
「それにしても、麻由美ちゃんだっけ? 凄いねえ、タンクトップというのかな、驚いたよ」
「お兄ちゃんの、エッチぃ! やっぱり、ああいうのがいいんだ。よおし、由香里もタンクトップを買おうっと」
言うが早いか、由香里は彼を急かしながらエスカレーターに向かった。
「おいおいっ、由香里ちゃん。良いとは言ってないよ。凄いねって、言っただけだよ。
勘弁してくれよそれは。ご両親に叱られちゃうから」
彼は慌てて、由香里を制した。
確かに目の保養にはなるが、当の由香里に買われては困ったことになる。
折角得ている信頼感が失われてしまいそうで、下手をすると家庭教師を辞めさせられるかもしれない、と危惧を抱いた。
「だいじょうぶ! 親の前では、絶対に着ないから。お兄ちゃんだけに、見せるんだから」
と、由香里は取り合わなかった。
試着室の鏡の前で、由香里は考え込んでしまった。
〝うーん、麻由美はDカップだから似合うんだ。私の胸じゃ、貧相だな〟
パットを入れるのは、抵抗感があるし。どうしたって、比較するだろうし”
なかなか出て来ない由香里に、彼は外から声をかけた。
「どうしたの、由香里ちゃん。具合でも、悪くなったの?」
「違うよ。あんまりセクシーだから、見とれてるの」
由香里の茶目っ気たっぷりの返事に、彼は苦笑いしながら答えた。
「わかった、わかったよ。これ以上セクシーになられると困るから、それを買うのは止めようよ」
「そうだね、止めようっと」
開かれたカーテンの中から、タンクトップ姿の由香里が現れた。
今にもずり落ちそうなその姿に、彼は大仰に囁いた。
「うわあ、眩しい。目を開けてられないぃぃ」
「ククク、由香里のピンク光線にまいったか!」
「どうしたの、それ。でも、かっこいいよ。麻由美も『ステキね』って、言ってた」
「だろう? 由香里ちゃんがお友達に僕のこと、自慢してるみたいだったからさ。大人の雰囲気を、醸し出そうと思ってね」
まさか、別れた恋人がこのデパートに勤務しているから、とは言えなかった。
「ふふふ。ありがとう、お・に・い・ち・ゃ・ん。」
彼の腕に、由香里は腕を絡ませてきた。
まだ固さの残る胸の膨らみが、心地よさを彼に与えた。
「それにしても、麻由美ちゃんだっけ? 凄いねえ、タンクトップというのかな、驚いたよ」
「お兄ちゃんの、エッチぃ! やっぱり、ああいうのがいいんだ。よおし、由香里もタンクトップを買おうっと」
言うが早いか、由香里は彼を急かしながらエスカレーターに向かった。
「おいおいっ、由香里ちゃん。良いとは言ってないよ。凄いねって、言っただけだよ。
勘弁してくれよそれは。ご両親に叱られちゃうから」
彼は慌てて、由香里を制した。
確かに目の保養にはなるが、当の由香里に買われては困ったことになる。
折角得ている信頼感が失われてしまいそうで、下手をすると家庭教師を辞めさせられるかもしれない、と危惧を抱いた。
「だいじょうぶ! 親の前では、絶対に着ないから。お兄ちゃんだけに、見せるんだから」
と、由香里は取り合わなかった。
試着室の鏡の前で、由香里は考え込んでしまった。
〝うーん、麻由美はDカップだから似合うんだ。私の胸じゃ、貧相だな〟
パットを入れるのは、抵抗感があるし。どうしたって、比較するだろうし”
なかなか出て来ない由香里に、彼は外から声をかけた。
「どうしたの、由香里ちゃん。具合でも、悪くなったの?」
「違うよ。あんまりセクシーだから、見とれてるの」
由香里の茶目っ気たっぷりの返事に、彼は苦笑いしながら答えた。
「わかった、わかったよ。これ以上セクシーになられると困るから、それを買うのは止めようよ」
「そうだね、止めようっと」
開かれたカーテンの中から、タンクトップ姿の由香里が現れた。
今にもずり落ちそうなその姿に、彼は大仰に囁いた。
「うわあ、眩しい。目を開けてられないぃぃ」
「ククク、由香里のピンク光線にまいったか!」
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