昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百三十一)

2011-01-05 14:13:17 | 小説
どうもどうも、
悟です。
いゃあ、
まいりました。
千佳の奴、
泣いて泣いて、
どうしょうもなかったです。
あぁいうのを、
号泣って言うんでしょうね。
それにしても突然のことで、
ほんと、
面食らいました。
それまでは、
どっちかと言うと、
笑ってたんです。
それがねえ。
やっぱり、
ショックだったんだ。
茶目っ気たっぷりに話をしていても、
やつぱり女の子ですからね。

でも言うに事欠いて、
「お兄ちゃんは、
大丈夫よね。
千佳をあんな目に
合わせたりしないよね・・」
なんて言い出す始末で。
「当たり前だろうが!
可愛い妹に、
そんな仕打ちをするわけないさ!」
「そうよね、
そうよね、
お兄ちゃんだもんね。」

暫く泣きじゃくってました。
お陰で、
僕のシャツは鼻水だらけでした。
なんせ、
僕を押し倒すんですから。
挙句に、
叩くんです。
ほんと、
とばっちりです。

どの位経ったですかね、
やっと泣き止んだと思ったら
「シャツ脱いで、
洗濯するから。
そのままお風呂に、
入る?
千佳が、
背中を流してあげるよ。」なんて、
言い出すんです。
ビックリ、です。
ついぞ
聞いたことの無い言葉ですから。
「いいよ、
そんなこと。
一人で洗うよ。」


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