「かしこまりました、
五階となっております。
大変申し訳ないのですが、
ショーの開演は午後の一時からとなっております。
暫くお待ちいただくことになってしまいます。
二階でございます、
ご利用ありがとうございました。
当階は・・・」
「小夜子さん、
どうします?
二時間ちょっとの時間がありますが。」
降りる客を避けながら、
小声で正三が問いかけた。
「構わないわ、
待ちましょう。」
「はぁ、分かりました。」
力なく答える正三だった。
「仕方ないねえ、
こればっかりは。」
乗り合わせていた老紳士が、
小夜子に声をかけた。
「心配することなんか、
ちっともありませんよ。
この中は、
ビックリ箱ですからねえ。
見て回ってごらんなさい、
二時間なんてあっという間ですよ。」と、
連れの老婦人も優しい笑顔で声をかけた。
「そうですよね。
全館見て回ったら、
あっという間ですよね。」
嬉しそうに、
正三が答えた。
しかし小夜子の表情は、
固いままだった。
五階となっております。
大変申し訳ないのですが、
ショーの開演は午後の一時からとなっております。
暫くお待ちいただくことになってしまいます。
二階でございます、
ご利用ありがとうございました。
当階は・・・」
「小夜子さん、
どうします?
二時間ちょっとの時間がありますが。」
降りる客を避けながら、
小声で正三が問いかけた。
「構わないわ、
待ちましょう。」
「はぁ、分かりました。」
力なく答える正三だった。
「仕方ないねえ、
こればっかりは。」
乗り合わせていた老紳士が、
小夜子に声をかけた。
「心配することなんか、
ちっともありませんよ。
この中は、
ビックリ箱ですからねえ。
見て回ってごらんなさい、
二時間なんてあっという間ですよ。」と、
連れの老婦人も優しい笑顔で声をかけた。
「そうですよね。
全館見て回ったら、
あっという間ですよね。」
嬉しそうに、
正三が答えた。
しかし小夜子の表情は、
固いままだった。
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