昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

心象風景  第三弾:【ある時の彼女】 (三)

2010-05-18 23:27:14 | 小説
(午前様)

筆者としては、
こういう事件を想定しながらキーを叩いている。

彼女は或男と結婚している。

その男は一流企業に勤め、
勤勉実直である。
退社後は、
寄り道もせず愛の巣へ一直線。

休日には家族サービスを怠らない。
全く涙ぐましい程の尽くしぶりである。

俗にいう、
マイホーム主義者である。

彼女はそんな男をこよなく愛した。

健全な夫婦である。
彼女は、
夫に対し全幅の信頼を寄せ、
全ての愛を捧げた。

その男が、
結婚以来いや交際中も含めて、
初めての午前様の帰宅であった。

グデングデンに酔っぱらっていた。
手の付けられない状態だ。

彼女のショックは大きい。

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