昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!]  (二十一)

2013-08-17 14:17:48 | 小説
(二十一)

「了解も何も、先生。
本人が大丈夫って言ってるんだから、いいでしょ。」


「死ぬよ、あなた。
心臓がね、悲鳴を上げてるのよ。

聞いてるでしょ? 
主治医の先生に。あなたの心臓の力は、普通の人の半分以下なの。

心臓から送り出される血流量が、二十五%止まりなんですよ。
常人はね、最低でも六十%なの。

心臓が大きくなりすぎてね、心臓の筋肉が伸び切っちゃったのね。
だから、収縮運動ができないの。

分かります? 
僕の言ってること。」


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