昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百四)

2010-11-27 13:45:44 | 小説
でもさ、
そんなことされたら歌えないよ、
千佳は。

「先輩とデュエットしてみたいです。」って、
言ったの。
そうしたら、
「まどかって呼んで、
タメ口でいいからさ。」
なのよ。

「えぇ、
良いんですか?
タメ口なんか、で。」

「良いのよ。
千佳ちゃんには、
タメ口で話して欲しいの。
うぅん、
きつく言ってくれた方が良いの。
まどか!って、
言ってくれる?」

おかしいと思わない?
ひょっとして、
マゾっ気があるのかしら・・。

「いつもね、
コーチに怒鳴られてるからね、
部員にはきつく当たるの。
でもね、
千佳ちゃんだけは違うの。
ホントのこと言うね、
千佳ちゃんが好きなの。
毎日、
千佳ちゃんのことを考えてるの。
こんな私、
嫌いになった?」


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