昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

心象風景  第一弾:祭りの夜 (酔い)

2010-05-02 12:55:08 | 小説
小屋を出た時には
私は興奮もおさまり、
唯「面白かった」で済んでいたのだが、
友人は違っていた。

「あの人を救おう。
人間に戻すんだ。
オオカミ少年ですら、
戻れたんだ。」と、
息せき切って話す。

あまり気乗りのしない私ではあったが、
友人のあまりの剣幕に押し切らた。

熱っぽく語る友人に異論を挟む余地はなく、
いやいや私も又その行為に酔い始めた。

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