昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

蒼い恋慕 ~ブルー・れいでぃ~ (シャウト!)

2010-01-14 17:47:12 | 小説
扉を開けたとたんに、少年の耳に飛び込んできた。
少年には、唯の騒音としか聞こえない。

ロック音楽と称されて、同年代の少年たちが狂喜している。
しかし少年には、どうしても異質な音楽だった。

シャウト、シャウト!と言うが、
大声で叫ぶことに何の意味があるというのか。

バズトーンと称される重低音が、お腹にズンズンと響く。
ピックで弾くはずのギターで、
“チューン、ティティーー!”という音を出すのが理解できない。

「大人のジョーシキは、俺たちのヒジョーシキ」!と嘯くボーカル。
少年には上すべりに聞こえる歌詞が、持てはやされる世界へ。

“Wellcome Rock’n Roll!”

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