(三)
「うぅん、あたしもやるわよ」と前に進み出た小夜子。
「お姫さまを矢面に立たせたとあっちゃ、私の女の沽券に関わるわ。
私が、でんと入り口で阻止してみせるから」
と、大女大女とからかわれている女子社員が、仁王立ちをして見せた。
「そうそう、後ろにはあたしたちが居るから。
安心して、きっと骨は拾ってあげるから」
気勢の上がる総勢六人の女子社員。
小夜子を含めて、七人の女侍が誕生した。
「こら、男ども! 情けないぞ! 女性にあんなことを言わせてもいいのか?
お前ら、一生、女の尻に敷かれることになるぞ!
しっかりしろ、まったく。よーし。男たちで、トキの声を上げるぞ」
五平の音頭取りで、
「えいえい、おー!」と、声が響いた。
何事かと、通行人が覗き込むほどに、富士商会が燃えあがった。
「うぅん、あたしもやるわよ」と前に進み出た小夜子。
「お姫さまを矢面に立たせたとあっちゃ、私の女の沽券に関わるわ。
私が、でんと入り口で阻止してみせるから」
と、大女大女とからかわれている女子社員が、仁王立ちをして見せた。
「そうそう、後ろにはあたしたちが居るから。
安心して、きっと骨は拾ってあげるから」
気勢の上がる総勢六人の女子社員。
小夜子を含めて、七人の女侍が誕生した。
「こら、男ども! 情けないぞ! 女性にあんなことを言わせてもいいのか?
お前ら、一生、女の尻に敷かれることになるぞ!
しっかりしろ、まったく。よーし。男たちで、トキの声を上げるぞ」
五平の音頭取りで、
「えいえい、おー!」と、声が響いた。
何事かと、通行人が覗き込むほどに、富士商会が燃えあがった。
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