昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

心象風景  第一弾:祭りの夜 (暴言)

2010-05-01 22:33:48 | 小説
全く馬鹿げた事ではあるのだが、
中学生という世間知らずの為か、
人魚姫はともかく、
へび女を信じたのだから呆れ返る。

「〇〇山という霊山にて生息していたこのへび女を・・・」と、
長々と講釈する座長らしき男の話に聞き入り、
〇〇山が聞き取れないことに何の疑問も持たず、
「へび以外の食べ物を一切受け付けない特異体質になってしまい、
今に至っておりまする哀れな女なので・・」すら、
信じ込んでしまった。

『よーし、
俺がへびを差し入れてやるぞー!』という、
観客の心ない(二人にとっては)暴言に
腹を立てた二人だった。

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