(二)
「なに、このお床は。
お布団かなんか欲しいわぁ。
お尻が痛いやん。
ちょっと、待ってて。
心積もりもありますさかいに。」
「あぁ、あ、あ、のこぎりの刃が、うちの白玉のような肌に当たってるぅ。」
「あっ、あっ、痛い! あっ、あっ、閻魔はんがお迎えに。
ちゃう、ちゃう、天使はんがお迎えに……」
そして一旦離された箱が再び戻されると、
「あの世から戻りましたえ!」
と大声で、ひとみが叫んだ。
マジシャンに手を取られての折には、更なる拍手と指笛が鳴り響いた。
にこやかに笑みを浮かべつつ、ひとみがマジシャンに囁いた。
「血ぃがどばっと出ると、もっと盛り上がるんとちゃう?」
小声で話しかけた筈が、マイクロホンに拾われてしまった。
「なに、このお床は。
お布団かなんか欲しいわぁ。
お尻が痛いやん。
ちょっと、待ってて。
心積もりもありますさかいに。」
「あぁ、あ、あ、のこぎりの刃が、うちの白玉のような肌に当たってるぅ。」
「あっ、あっ、痛い! あっ、あっ、閻魔はんがお迎えに。
ちゃう、ちゃう、天使はんがお迎えに……」
そして一旦離された箱が再び戻されると、
「あの世から戻りましたえ!」
と大声で、ひとみが叫んだ。
マジシャンに手を取られての折には、更なる拍手と指笛が鳴り響いた。
にこやかに笑みを浮かべつつ、ひとみがマジシャンに囁いた。
「血ぃがどばっと出ると、もっと盛り上がるんとちゃう?」
小声で話しかけた筈が、マイクロホンに拾われてしまった。
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