昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~ふたまわり・第二部~(十一)の七

2011-07-29 22:15:57 | 小説
実のところ、
この通訳の仕事が一週間ぶりの、
仕事らしい仕事だった。
カフェのメイドで生計を立てている前田にとって、
久しぶりの通訳であり、
ファッション関係の仕事など
いつ以来か忘れたほどだ。
故に、
このチャンスを最大限生かしたいのだ。
できうれば、
この後アナスターシアが日本に滞在している間中、
通訳としての仕事を入れたいのだ。
マッケンジーにその旨伝えた折には、
「アナスターシア次第だな、
彼女は気難しい。
彼女が君を望めば、
契約しょう。」と、
告げられた。
で、
ここで小夜子を口説き落とせれば、
アナスターシアの心証が良くなり、
契約されるということになる筈だ。


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