昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

久しぶりの、おばさん節を。

2015-01-23 17:37:06 | よもやま話
久しぶりの、おばさん節を。

「父という漢字はねえ」
と、もったいぶった語り口で、始まりました。

「こう、書くだろ?」



「旦那が亡くなった後家さんは元気で、奥さんを失ったらがっくりするじゃない」
身振り手振りの話が始まりました。

のねえ、が旦那でさ。下の×がさ、嫁さんなわけ」
「つまり、夫を妻が支えてるわけね」

「今は、その方程式は当てはまらな…」
心内で思っただけで、口にはしません。
口を挟まれることがいやな、おばさんという種族ですから。

「でね。×が居なくなると、は落っこちちゃうのよ。分かるわね?」
「ほお、なるほど、なるほど」
「落ち込んじゃうわけよ」

「でもね、が居なくなると、×はピョン! と、跳ねるわけ!」
「そうなんですか」
「そうよ。だって、という重たいものが無くなるんだもの」
「なるほど!」



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