昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

レモンの夕立ち (十二)

2011-02-01 22:25:52 | 小説
シン公の手が、
アコの肩に、
グッと食い込んでいます。
少し痛いほどです。

いつものアコなら、
“痛いよ、
シンちゃん!”と、
言ってしまいそうです。
でも、
今日のアコは嬉しいのです。

その痛みが、
シン公の、
アコに対する気持ちのように感じられます。
「し・あ・わ・せ・・」
小さく、
呟いてしまいました。

シン公は、
アコのかわいらしい膨らみーまだ固さの残るそれを、
体に感じます。
心の中にざわつきを感じながら、
歩きます。


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