(四)
と、すかさず小山がからむ。
「上よ! アイディイアと、イントネーションを強くしろよ。
それにドはないぞ、ドは。」
「ここは日本国だ。
アメリカ国じゃないんだ!
日本のアクセントで良いんだ。
なあ、上ちゃん。」
珍しく正三が、他人をかばった。
いつもは泰然として、五三会の面々の話には割り込まない。
その正三が、今夜ははしゃぎ回っている。
顔を見合わせて、不思議がる面々の彼らを尻目に、
「さぁ、着いたぞ! キャバレー・ムーンライトだ。
ぼくの大事な、薫さまは居るかな。
八千草薫さまあ!」
と、杉田の声が界隈に響く。
「なんだなんだ、薫さまだ?
ほんとに杉田課長なのか?
あの仏頂面しか見せない、我らの上司の杉田課長かい?」
と、互いの顔を見やった。
と、すかさず小山がからむ。
「上よ! アイディイアと、イントネーションを強くしろよ。
それにドはないぞ、ドは。」
「ここは日本国だ。
アメリカ国じゃないんだ!
日本のアクセントで良いんだ。
なあ、上ちゃん。」
珍しく正三が、他人をかばった。
いつもは泰然として、五三会の面々の話には割り込まない。
その正三が、今夜ははしゃぎ回っている。
顔を見合わせて、不思議がる面々の彼らを尻目に、
「さぁ、着いたぞ! キャバレー・ムーンライトだ。
ぼくの大事な、薫さまは居るかな。
八千草薫さまあ!」
と、杉田の声が界隈に響く。
「なんだなんだ、薫さまだ?
ほんとに杉田課長なのか?
あの仏頂面しか見せない、我らの上司の杉田課長かい?」
と、互いの顔を見やった。
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