昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百三十)

2011-01-03 12:49:23 | 小説
Hi!千佳よ~ん。
じゃ、早速、続きね。

「やめてください!」

本人は、きっぱりと言ったつもり。
でも、
相手は薄ら笑いを浮かべてるだけ。
健二って言うんだけどね、
その男。
次男坊なの、
だから二なわけよ。
長男はね、
健一だって。
余計なことね、
こんなことは。

えりの両腕を足の脛で押え付けた健二、
そのままシャツを脱いだ。

筋肉質らしかったわ、
千佳のお兄ちゃんと違って。
ククク、
お兄ちゃんったら、
ムッとしてる。

「やめてください!
お兄ちゃんが戻ってきますから。」
「戻るもんかよ、
あいつは。
俺が連絡するまでは、
そこらでウロウロしてるさ。
何せ、
兄貴公認だからよ。」
薄ら笑いをやめない健二だ。

「ど、
どういうことですか!」
「どうもこうも、
ないさ!
お前を俺が頂くことで、
借金をチャラにしてやるってことだよ。」

頭が真っ白になったらしいわ。
そりゃそうよね。
妹で借金をチャラにして貰うなんて。
ナニ考えてるんだろうね、
まったく。

「お兄ちゃんが、
お兄ちゃんが、
お兄ちゃんが・・」

自慢のお兄ちゃんだったからね、
確かに、カッコ良くはあったけどね。
背は高いし、
太ってないし、
クク、またお兄ちゃん
膨れっ面してる。

まだ聞きたいの?
千佳、
いやんなってきた。
お兄ちゃん?
横向いてる、
耳をこっちに向けてさ。
聞いてないふりしてるけど、
絶対聞いてるね。
テント?
ハハハ・・
張ってるんじゃない?

*一部、割愛しました。
読み辛かったら
ごめんなさい。


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