昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

今、この時の愛 (白い闇の二)

2011-01-04 12:40:02 | 小説
“熱い!”
熱湯をかけられた、と思った。

“嫌だ!”
醜く歪んだ顔を、彼女に見せるわけにはいかない。

“違うのか?”
彼女の指が、優しく愛撫してくれる。

気持ちが和らぐ、ざらつきも治まっていく。
柔和な顔に戻っているはずだ。

“どっくん!”
心臓の鼓動が耳に響いている。


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