昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百二十四)

2010-12-25 12:24:25 | 小説
おそいぃぃ!
何やってたのよ、
もう!!
七時を回ってるぞぉ!」
「ごめん、
ごめん。
ケーキを選んでたら、
訳分かんなくなっちゃってさ。
仕方ないから、
並べてあった物
全部買ってきた。」

阿修羅みたいな顔してた千佳が、
ケーキを見た途端、
菩薩様に変化です。
予算オーバーしたけど、
ふんぎって良かったです。
「なぁに、これは。
苺のショートに、
モンブランに、
ショコラに、
シフォンでしょ。
ミルフィーに、
ムースに、
スフレもぉ。
まだあるの?
カプチーノに、
タルトまでぇ?
ちょっと、
待って。
フランボワーズもじゃない。
それから、
プディングまで。
えっ?
これって、
なぁに?
知らないものまであるジャン!
パンナコッタだぁ、
えぇっとぉ、
これは知らなーい。
全部で、
十四個ぉ?
まぁよくも
これだけ買ってきたわねえ。
千佳を太らせる気なのぉ!」

頬を膨らませてる割には、
目が笑ってます。
あぁ、良かった。
これで、
ひと安心です。


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