人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

堂場瞬一著「孤狼」(新装版)を読む ~ 真面目人間・鳴沢刑事と大食漢の今刑事の絶妙のコンビが事件に迫る / CDプレーヤーを買い替える ~ ティアックからデノンへ

2020年05月13日 07時20分10秒 | 日記

13日(水)。昨日の日経朝刊に9月15日からの「ミラノ・スカラ座日本公演」が延期になったという記事が載っていました 「トスカ」と「椿姫」が東京文化会館、NHKホール等で上演される予定でしたが、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ延期になったとしています 私はS席=69,000円~F席=20,000円という料金設定について行けないのでチケットは買っていません 私がこの料金設定で行くとしたらニューヨークの「メトロポリタン歌劇場」来日公演だけです 過去に2001年と2011年に来日した時はそれぞれ3公演聴いています

「9月15日の公演が中止となった」ということの意味は非常に大きいものがあります 私は本日中にN響の定期会員を2020-2021シーズンも継続するかどうかをN響側に通知しなければなりませんが、まだ迷っています 例えば、次シーズンのAプロの第1回目はヤルヴィ指揮でマーラー「交響曲第3番」が演奏されますが、日程は9月12日、13日となっています この日ヤルヴィとメゾ・ソプラノのアンナ・ラーションは来日できるのでしょうか? また、Cプロの第1回目はヤルヴィ指揮でバルトーク「管弦楽のための協奏曲」、同「ピアノ協奏曲第2番」他が演奏されますが、日程は9月18日、19日となっています この日、ヤルヴィとピアニストのオリ・ムストネンは来日できるのでしょうか?  9月中旬からのミラノ・スカラ座の公演中止を踏まえて考えると、決して楽観視できないと思います いずれにしても、今日中に方針を決めてN響に通知するつもりです

昨日、新国立劇場から6月21日開演予定で中止となった新国立オペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のチケット代払い戻し請求書類が届いたので、必要事項を記入のうえチケットを同封して返送しておきました 新国立劇場からは、まだ3月の「コジ・ファン・トゥッテ」の払い戻し分しか入金していません こう次から次へと中止となっては返金作業も大変だと思います

ということで、わが家に来てから2051日目を迎え、米ホワイトハウスは11日、新型コロナウイルス対策に関する職員向けの内部指針で、大統領執務室があるエリアでのマスク着用を義務付けたが、トランプ大統領は同日の記者会見で「私は周辺の人々と十分な距離をとっている」としてマスクの着用をしない考えを重ねて示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     周囲の人はトランプが裸の王様だってことが言えないんだよね  イエスマンだから

 

         

 

昨日、夕食に「鶏のから揚げ」と「卵スープ」を作りました 栗原はるみ先生のレシピによる「うまみ醤油」を前回使い切ったので、新たにニンニク、ショウガ、削り節と醤油で作りました これを冷蔵庫で冷やしておいたものに鶏肉を漬け込みました 鶏肉に片栗粉をまぶして揚げるのはすっかり慣れたので 美味しく出来ました

 

     

     

 

         

 

新しいCDプレーヤーを買いました 寝室で使用するDENONの「DCD-50」という小型プレーヤーです。今まで7年間使ってきたティアックの「PD-H01」が壊れたためです 今年に入ってからディスクをセットして再生スイッチを押しても勝手にディスクを吐き出してきたり、数秒再生した後に止まってしまったりと 誤作動を繰り返してきましたが、昨日はついに クナッパーツブッシュの指揮するウィンナ・ワルツのCDを呑み込んだまま、イジェクト・ボタンを押してもディスクが出てこないし、一旦電源を落としてスイッチを入れ直してからイジェクト・ボタンを押しても吐き出さなくなってしまいました これはもう寿命だな、と判断し買い替えることにしたのです 古いのも新しいのも値段は3万円程度の安い機器です ベッドで寝ながら本を読む時のBGM用のCDをかけるためのCDプレーヤーなので音さえ出れば良いのです ちなみに、リビング用には、スピーカー=タンノイ・アーデン マークⅡ、アンプ=ローテル RX 1050、CDプレーヤー=マランツ CD 5005、ターンテーブル=マイクロ BL 91を使っています 寝室用は下の写真の通り、スピーカー=ハーベス P3、コントロールアンプ=クアド 34、パワーアンプ=クアド 306、チューナー=クアド FM4、CDプレーヤー=デノン DCD 50 です なお、古い機器が呑み込んだクナッパーツブッシュのCDは、最初のうちはドライバーで丁寧に分解していましたが、最後には力づくでこじ開け 機器を破壊して無事に救出しました

 

     

 

         

 

堂場瞬一著「孤狼」(新装版・中公文庫)を読み終わりました 堂場瞬一は1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒。2000年「8年」で第13回小説すばる賞を受賞。著書に「刑事・鳴沢了」シリーズ等がある。本書は同シリーズ第4作に当たります

 

     

 

刑事・堀本正彦が変死を遂げ、その死の謎を握ると思われる別の刑事・戸田均が行方不明になる 主人公の青山署刑事・鳴沢了は警視庁捜査一課理事官・沢登から、行方不明の戸田を捜すよう特命を帯び 捜査に当たる    所轄の枠を越えて鳴沢の相棒を命じられたのは、練馬北署の今敬一郎だが、彼は大食漢で 将来は僧侶を目指している変わり者の刑事だった    死んだ堀本の手には「鳴沢了」と書かれたメモが握られていた。これはどういう意味か? 戸田の行方を捜索する二人の前に謎の組織「十日会」が立ちはだかる 二人は尾行され、捜査を妨害され、脅迫に晒される すると今度は「十日会」に対抗するかのように「紫旗会」という組織が接近してくる 二人はやがて、事件の背後に警察官の不祥事と警察内部の勢力抗争が絡んでいることに気が付く 二人は「十日会」の刑事と対峙しながら事件の総元締めに迫っていく

本の表紙をよく見ないで買ってしまい、あとで見たら刑事・鳴沢了シリーズの「第4弾」であることに気が付きました 最初から気が付いていたら第1弾「雪虫」、第2弾「破弾」、第3弾「熱欲」、第4弾「孤狼」の順に買い求めたと思います ただ、それぞれが「続きもの」ではなく、独立したストーリーなので大きな支障はありません

刑事としては堅物で、融通の利かない真面目人間の鳴沢了と、人の3倍くらいは平気で平らげる大食漢だが鋭い直感の持ち主で僧侶希望の今敬一郎との一見アンバランス・コンビが絶妙です この二人に鳴沢の元同僚で現在探偵事務所に勤めている超美人の小野寺冴が絡んで、時に緊張感の張りつめたシーンが展開します。彼女、相当腕力が強いようです

堂場瞬一氏の作品を読むのはこれが初めてですが、思ったよりユーモア精神があり、なかなか読ませるストーリーテラーだと思いました

ところで、この小説とは全く関係ありませんが、5月9日付の日経朝刊・文化面に堂場瞬一氏が「『急遽』というやりがい」というテーマでエッセイを書いています 超々訳すると、

「新型コロナウイルスの影響で『在宅勤務』が増えているが、作家はもともと家の中で座って仕事をしているので影響はない 今年は2回のヨーロッパ取材旅行を計画していたが中止になった その経験をもとに3冊作品を書く予定だったがダメになってしまった 今から新たなネタに切り替えようか、と思う 新聞記者時代、締め切りぎりぎりに事件が発生し『あと20分で80行』という場面が何度もあった 基本 座りっぱなしの仕事で、エキサイティングな状況を生み出すには、『急遽』というキーワードが必要なのかもしれない    今回はまさに『急遽』だからこそ、やりがいがある

この中で「新聞記者時代」と書いているのは、読売新聞東京本社の社会部の記者であった時代を指しています    新聞記者出身者はさすがに文章が巧いですね

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