20日(水)。一昨日の日経夕刊のコラム「あすへの話題」にJR九州会長の唐池恒二氏が「18歳と81歳」というエッセイを寄せています 超訳すると、
「老いについて考えてみようとしたとき、70代の知人から底抜けに面白い小話を聞いた テーマは、18歳と81歳の違い。道路を暴走するのが18歳、逆走するのが81歳 心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳 恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳 ドキドキが止まらないのが18歳、動悸が止まらないのが81歳 恋で胸を詰まらせるのが18歳、餅で喉を詰まらせるのが81歳 自分探しをしているのが18歳、みんなが自分を探しているのが81歳 東京オリンピックに出たいと思うのが18歳、東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳 社会に旅立つのが18歳、あの世に旅立つのが81歳 早く『20歳』になりたいと思うのが18歳、できれば『20歳』に戻りたいと思うのが81歳 『嵐』というと松本潤を思い出すのが18歳、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81歳 調べると、出典は長寿番組『笑点』の大喜利ネタらしい」
私も無い知恵を絞って作ってみました
まだ入学式の可能性があるのが18歳、もう卒業式しかないのが81歳。
原宿の竹下通りでインタビューを受けるのが18歳、巣鴨の地蔵通りで受けるのが81歳。
座布団もらえそうにないな
ということで、わが家に来てから今日で2058日目を迎え、トランプ米大統領は18日、新型コロナウイルスの感染患者の治療薬候補である抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を毎日服用していることを明らかにしたが、まだ臨床試験の段階で 深刻な副作用リスクも指摘されている未承認の薬を現職大統領が服用することは物議を醸しそうである というニュースを見て推理を働かせるモコタロです
何でもディールのトランプのことだから 製薬会社からワイロ貰ってんじゃね?
昨日、夕食に「肉野菜炒め」を作りました 肉と野菜がバランスよく採れるので良いと思います いつもの癖でちょっと炒め過ぎました
昨日の日経朝刊・文化面に「クラシック音楽 継承の危機 ~ 泳ぎ続けないと死ぬ」と題する 瀬崎久見子編集委員による指揮者・沼尻竜典氏へのインタビュー記事が掲載されていました 超訳すると、
「3月7、8日 びわ湖ホールで、ワーグナーの楽劇『神々の黄昏』の無観客上演を指揮、その様子は無料で生配信された この配信は のべ41万人が視聴、通常の公演の100倍もの聴衆の目に触れたことになる とはいえ、びわ湖ホールにとっては、約6千万円のチケット収入が入らず、上演経費(1億数千万円)だけがかかったことにもなる 近くブルーレイを発売する予定だが、収益が上がったとしても制作費の回収には程遠い。公演中止によってチケット収入が消え、リハーサルなどの準備コストだけが残る 似たようなことは、ほかの分野の舞台芸術でも起きている。仕方ないとはいえ『オペラの場合、仕込みに2年以上かかる。再開時期がきてもすぐには上演できないし、それまでに専門知識を持ったフリーランスのスタッフが離職してしまうかもしれない この世界は低速でも泳ぎ続けないと死んでしまう』と危惧する。さらに『僕の世代はいい。けれど20代の演奏家にとって、たとえ半年でも聴衆の前で演奏できないことは、結構なダメージになる』と心配する コロナ禍がクラシック音楽にもたらしたものを『継承の危機』と捉える 演奏家も、周辺を支えるスタッフも『育成に時間がかかる世界』で、一度断絶すると容易には元に戻らないのだ 『体験』の継承もある。びわ湖ホール『ニーベルングの指環』の演出家ミヒャエル・ハンぺと話して改めて実感したという 『今年85歳になるハンぺさんは、ここをカラヤンはどう指揮したとか、この名歌手はどう歌ったかなどと教えてくれる。クラシックの世界は、こうした先人の体験を受け継いだ先に今がある。演奏会ができない期間が長引くと、こうした機会も失われてしまう』。オーケストラも打撃を受けている。『知人が在籍するドイツのオーケストラでは、団員の給与カットが始まった。組合の積立金を使って、給与の補填や、よくエキストラに入ってくれるフリー奏者の支援をしているそうだ』。日本では、大半のプロオケが公益法人になったがゆえに、収益をプールできないなど財政面の不自由さに直面し苦境に陥っている 『どんな形でもいいから、また演奏会ができるようになったら、真っ先に復活ののろしを上げられるよう、今は、自己研さんを積んでいる。そして、再開後の僕の演奏会に”神々の黄昏”の配信を聴いた方が1%でも来てくれたら、どんなにうれしいことか』と語る」
上記のインタビュー記事で問題点として指摘された主な点は、①演奏家も 周辺を支えるスタッフも『育成に時間がかかる世界』で、一度断絶すると容易には元に戻らない ということ、②日本では、大半のプロオケが公益法人になったがゆえに、収益をプールできないなど財政面の不自由さに直面し苦境に陥っていること、の2点です
①の「育成に時間がかかる」ということは、「それだけお金がかかる」ということです そのことが②の財政面の問題に繋がってきます。オーケストラや劇場のは ほとんどは「公益財団法人」となっています ごく簡単に言ってしまえば、寄付に対する税制上の優遇措置があるため寄付を集めやすいなどのメリットがある半面、「公益」であるから「お金もうけをしてはならない」し「入ったお金はすべて使い切る」ことになっているのです これでは、今回の新型コロナウイルス感染拡大による公演中止などの緊急事態が発生した時には、途端に収入が途絶え、手元に余分なお金がないから経済的困難に陥ってしまうのです したがって、この「公益法人制度」のあり方を再考する必要があると思います そうしないと、事あるごとに政府や地方自治体に休業補償を求めたり、臨時に寄付を募ったりしなければならなくなるからです これは一財団法人だけでは何ともならない問題です。業界全体として行政に働きかけていく必要があると思います
まだ読んでいない本が3冊あるのに(しかも1冊は590ページ!)、池袋のジュンク堂書店池袋本店まで買い出しに行きました 現在、ジュンク堂は日曜が臨時休業なので、ウィークデーになると家でじっとしていられなくなります アルチューじゃなくてホンチューか? 本中華?
というわけで 本を4冊、雑誌を1冊買いました 1冊目は西原稔・安生健共著「数字と科学から読む音楽」(ヤマハ)です これは、これまでも何冊かご紹介してきた「1冊でわかるポケット教養シリーズ」の最新作です
2冊目は柚月裕子著「合理的にあり得ない」(講談社文庫)です 柚月裕子の作品はこれまで何冊もご紹介してきましたね
3冊目は水無田気流著「『居場所』のない男、『時間』がない女」(ちくま文庫)です どうやら貧困をテーマにした本らしいです
4冊目は真保裕一著「オリンピックへ行こう!」(講談社文庫)です 真保裕一の作品も何冊かご紹介してきましたね 東京オリンピックは1年延期になったのに、なぜ買ったのでしょうね
ついでに、新聞広告に載っていた「ブルータス」6月1日号も買いました 表紙に「クラシックをはじめよう。」「ブルータス初めてのクラシック音楽入門」とあります 700円は高いか 安いか 判断は 読んでからのお楽しみです
いずれも読み終わり次第、このブログでご紹介していきます