11日(土)。わが家に来てから今日で3406日目を迎え、11月の大統領選に向け、共和党の候補者指名を受けることが確定しているトランプ前大統領の三男バロン氏(18歳)が、フロリダ州共和党が8日に公表した党全国大会の代議員リストに名を連ね、政界デビューするというニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ一族で共和党を乗っ取ろうという意図がミエミエ その先は米国の私物化だ
昨日、夕食に隔週金曜のローテにより「鶏の唐揚げ」を作りました 今回も外カリカリ、内ジューシーに仕上がりました 唐揚げにはビールです またしても断酒を一時中断しましたが、こういうのを自民党も得意な「なし崩し」と言います
昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「第23回 すみだクラシックへの扉 ~ 甘美なるクラシックの世界」公演を聴きました プログラムは①ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲、②エルガー「愛の挨拶 作品12」、③マスネ「タイスの瞑想曲」、④サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28」、⑤サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン 作品20」、⑥シャブリエ:狂詩曲「スペイン」、⑦ラヴェル「クープランの墓」、⑧ラヴェル「ボレロ」です 演奏は②~⑤のヴァイオリン独奏=前橋汀子、指揮=大友直人です
金・土とも満員御礼とのことです 良く入りました
オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び コンマスは西江王子、隣はアシスタント・コンマスの立上舞です。チェロとヴィオラのトップ各2人は客演奏者です。どうしたんだろう
1曲目はロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲です このオペラはジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868)が1816年にわずか2週間ほどで作曲、同年2月20日にローマのアルジェンティーナ劇場で初演されました ただし、この序曲は3年前にロッシーニが作曲したオペラ「パルミーラのアウレリアーノ」から転用されたものです
大友の指揮で演奏に入りますが、「ロッシーニ・クレッシェンド」が堪りません この序曲を聴くと、今にも楽しいオペラが始まるようで、ワクワクドキドキします
次の曲からは前橋汀子をソリストに迎えて、ヴァイオリン小品集の演奏です 前橋が鮮やかな赤(朱色)のステージ衣装で登場し演奏に入ります
1曲目はエルガー「愛の挨拶 作品12」です この曲はエドワルド・エルガー(1857-1934)が婚約の印としてキャロライン・アリス・ロバーツに贈ったものです
2曲目はマスネ「タイスの瞑想曲」です この曲はジュール・マスネ(1842-1912)が1894年にパリのオペラ座で初演したオペラの第2幕第1~2場の間に置かれた間奏曲です
3曲目はサン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が名ヴァイオリニストのサラサーテのために1863年に作曲しました
4曲目はサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン 作品20」です この曲はスペイン出身のパヴロ・サラサーテ(1844-1908)が1878年に作曲しました 「ツィゴイネルワイゼン」とはドイツ語で「ジプシーの旋律」を意味しています
全体を通じて、前橋のヴァイオリンは音自体が美しく、ヴィブラートをたっぷりかけてデル・ジュス・グァルネリウスを鳴らします したがって、ゆったりしたテンポの曲が魅力的で、流麗な演奏が聴けました しかし、技巧的な速いテンポの曲でも、味わ深い演奏で聴衆を魅了しました 1943年生まれのヴァイオリニストでこれほどの演奏ができる演奏家はどれほどいるか、と思わせる堂々たる演奏でした
満場の拍手とブラボーに前橋は、オーケストラをバックに、テネシーワルツ♪ ~ 愛の賛歌♫ ~ 川の流れのように♬ をメドレーで演奏(「懐かしの青春メドレー(丸山貴幸:編)」)、再び満場の拍手を浴びました 川の流れのように♬ が始まると、演奏に合わせて歌い出す人もいます お客さん、ここは歌広場ではありませんよ~ それにしても、前橋汀子はなかなかのエンターテイコナーです
大ベテランの流麗な演奏に温かい拍手を送る女性奏者たちを見て、「自分も あの歳になっても現役で演奏していたいものだ」と思っているのではないかと 勝手に想像しました
なお、前橋汀子と新日本フィルとの関係で言えば、ヨゼフ・シゲティ ⇒ 前橋汀子 ⇒ 佐々木絵理子(第2ヴァイオリン・フォアシュピーラー)という師弟関係の系譜があるようです
プログラム後半の1曲目はシャブリエ:狂詩曲「スペイン」です この曲はエマニュエル・シャブリエ(1841-1894)がスペインを訪れた時の感動をもとに1882年に作曲しました
大友の指揮で演奏に入りますが、トランペット、トロンボーン、ホルンといった金管楽器が色彩感溢れる演奏を展開、2台のハープが優雅さを醸し出しました
2曲目はラヴェル「クープランの墓」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1917年に全6曲のピアノ曲として作曲、そのうち4曲を抜粋して管弦楽版に編曲しました バロック時代のチェンバロ奏者・作曲家フランソワ・クープランに象徴される18世紀のフランス音楽に敬意を表し、各曲が戦死した友人に捧げられています
この曲では、岡北斗のオーボエを筆頭に、野津雄太のフルート、太田友香のクラリネットなど木管楽器群が素晴らしい演奏を繰り広げていました
最後の曲はラヴェル「ボレロ」です この曲はロシアのダンサー、イダ・ルビンシテインからの委嘱により1928年に作曲されました 小太鼓のリズムに乗って、2種類の旋律が様々な楽器によって代わる代わる演奏されていき、最後に大音量のどんでん返しで終わる作品です
最初から最後まで叩き続ける小太鼓奏者は、チェロのトップの後方にスタンバイします 小太鼓の弱音のリズムに乗って野津のフルートがメイン・メロディーを奏で、太田のクラリネットに受け継がれ、次いでファゴット ⇒ 小クラリネット ⇒ オーボエダモーレ ⇒ トランペット ⇒ テナーサックス ⇒ ソプラノサックス・・・と、途中から弦楽器が加わりながら受け継がれていきます。そして、最後に大団円を迎えます。これほど単純ながら魅力的な作品も珍しいでしょう
新日本フィル楽員のソロはもちろん素晴らしかったですが、客演のテナーサックス=浅見、ソプラノサックス=林田の演奏は聴きごたえがありました トロンボーンも素晴らしい演奏を展開しました
プログラム後半は色彩感溢れるフランス音楽が堪能できました 恒例によりカーテンコールを写メしました