人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健 ✕ 奥井紫麻 ✕ 東京シティ・フィルでサン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22」、マーラー「交響曲第7番 ホ短調」を聴く ~ 第375回定期演奏会

2025年01月18日 00時31分12秒 | 日記

18日(土)。昨日、買取業者「こやし屋」に押し入れの奥に眠っていたビデオカメラ、テレカ2枚、古銭数十枚を持参しました ビデオカメラは子どもたちが小さい頃に運動会やお遊戯会などを撮影した「MinoltaムービーC1」です

     

テレカは2枚で760円、古銭は百数十枚で850円(1枚1円未満)でした さて肝心のビデオカメラはいくらだったでしょうか? 答えは150円です 桁違いではありません。もう30年以上も前の機械なので通電はするものの機能しません タダよりましといったところです そういうわけでこの日の売却益は合計1760円でした

ということで、わが家に来てから今日で3658日目を迎え、「週刊文春」の報道により明らかになったタレントの中居正広さん(52)の女性トラブルに、フジテレビ社員が関与していたと報じられている問題で、フジテレビは17日に記者会見し、港社長は 中居さんの今後の起用について「お答えを控える」と述べるにとどめた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     コンプライアンスの欠如に「広告出稿を控える」というスポンサーが増えるだろう

         

昨日、夕食に「じゃがチーズ焼き」「生野菜とアボカドとモッツアレラチーズのサラダ」「モヤシの味噌汁」を作りました 「じゃが~」は初めて作りましたが、簡単で美味しかったです

     

         

昨夜、東京オペラシティコンサートーホールで東京シティ・フィル「第375回定期演奏会」を聴きました プログラムは①サン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22」、②マーラー「交響曲第7番 ホ短調」です。演奏は①のピアノ独奏=奥井紫麻、指揮=高関健です

     

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置をとります。コンマスは戸澤哲夫です

1曲目はサン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1868年に作曲、同年パリで初演されました 第1楽章「アンダンテ・ソステヌート」、第2楽章「アレグロ・スケルツァンド」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります 17日間で完成させたとのことで、モーツアルトのような天才だったことが窺えます

ピアノ独奏の奥井紫麻(おくい しお)は2022年11月パデレフスキ国際ピアノ・コンクール入賞をはじめ数々の賞を受賞 2023年にグネーシン特別音楽学校のピアノ科を特別表彰を受け首席で卒業。現在ジュネーヴ高等音楽院とグネーシン音楽大学で研鑽を積んでいます

グリーンの衣装を身に着けた奥井が登場、ピアノ独奏により第1楽章がカデンツァ風に開始されます 奥井のピアノは力強く、打鍵の強い演奏を聴きながら、同じグネーシン音楽学校出身の松田華音を思い浮かべました 第2楽章は奥井の軽妙でノーブルなピアノが印象的です 第3楽章では確かな技術の裏付けのもと、鋭いアタックによりタランテラ風の音楽を超高速で弾き切りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返され、奥井はアンコールにラフマニノフ「前奏曲集」より第2番:作品23-2を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

謳い文句「感性、歌心、技術の全てに恵まれた稀有な存在」は決して大げさではないことを証明した、素晴らしい演奏でした

     

プログラム後半はマーラー「交響曲第7番 ホ短調」です この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1904年から06年にかけて作曲、1908年にプラハで初演されました 第1楽章「ゆっくりと ~ アレグロ・リゾルート、マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「夜の歌:アレグロ・モデラート」、第3楽章「スケルツォ」、第4楽章「夜の歌:アンダンテ・アモローソ」、第5楽章「ロンド ~ フィナーレ」の5楽章から成ります

舞台下手後方にハープが2台スタンバイ、マンドリンとギターが指揮者の正面後方に控えます

高関の指揮で第1楽章の演奏に入ります 冒頭テノールホルンの大きな音がステージ上手側から聴こえてきました ホルン・セクションは下手に控えているので、対抗配置の布陣をとったようです 中盤ではクラリネットがベルアップ奏法を見せました 第2楽章はホルンの応答で開始されますが、この演奏が素晴らしかった 第3楽章は不気味な雰囲気が良く出ていました 第4楽章はギターとマンドリンが「セレナード」風の音楽を奏でます サントリーホールなどで聴くときはオケの音に埋もれてしまい 存在感が薄いのですが、壁を背に演奏するオペラシティコンサートホールの会場特性によるものか、比較的よく聴き取ることが出来ました    戸澤コンマスのヴァイオリン独奏も素晴らしかった    ここまでが長い   第1楽章から第4楽章まで1時間かかっています ここからさらに20分くらい第5楽章「ロンド ~ フィナーレ」が続きます この楽章が”クセモノ”で、これまでの「夜の雰囲気」はどこへいった と思うほどの狂喜乱舞(早い話が「どんちゃん騒ぎ」)の音楽が展開します フィナーレなどは管楽器と弦楽器のアグレッシブな演奏に加え、打楽器陣が大活躍しますが、カウベルの半端ない賑やかな音が会場に響き渡りました

全曲を聴き終わって演奏を振り返ってみると、第1楽章=22分、第2楽章=14分、第3楽章=11分、第4楽章=12分、第5楽章=18分で、開始から終了まで1時間17分でした 参考までに、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団による演奏(1991年録音CD・EMI)は以下の通りです

第1楽章=22分6秒、第2楽章=14分40秒、第3楽章=10分15秒、第4楽章=12分19秒、第5楽章=17分49秒で、合計1時間17分10秒

     

つまり、ほとんどラトルと同じテンポによる演奏だったということです しかし、実際に会場でライブを聴いていると、すごく長く感じました それは高関氏が曲の細部にこだわり、緻密に演奏を組み立てていくことに関係があるのではないか、と思います

満場の拍手とブラボーが飛び交ったことは言うまでもありません 高関健のマーラーは聴く価値がある、とあらためて思ったコンサートでした

         

今日はNHKホールに1月度N響定期Aプログラム公演を聴きに行きます

     


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