19日(日)。わが家に来てから今日で3659日目を迎え、欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は17日、X(旧ツイッター)で利用者がフォローしていないアカウントの投稿も表示される「おすすめ」について、同社に社内文書の提出を求めたが、同社を所有するイーロン・マスク氏が根拠のない主張などを発信し、優先的に表示されている可能性があるとして警戒を強めている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
マスクは盟友トランプ同様 フェイクニュースを流すのが得意だから 気をつけねば!
昨夜、NHKホールでNHK交響楽団「第2028回定期演奏会 Aプログラム」を聴きました プログラムはショスタコーヴィチ「交響曲第7番 ハ長調 作品60 ”レニングラード”」です 本来、私はAプロ2日目定期会員ですが、9日(日)が新国立オペラ:ワーグナー「さまよえるオランダ人」と日時がダブっていることから、N響の方を1日目公演に振り替えました
振り替え先は1階C19列11番、左ブロック右通路側です。いつもは席のランクが落ち、左ブロック最後方の通路から一番奥に入った席が定番なのですが、今回は初めて自席に近い席が提供されました いつもこうであってほしいと思います
ステージ上にはマイクが林立し、テレビカメラも入っています 後日NHKテレビやNHK-FMで放送すると思われます
ショスタコーヴィチ「交響曲第7番 ハ長調 作品60 ”レニングラード”」は、ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1973)が1941年7月19日から12月27日まで作曲、翌42年3月5日に疎開先のクイビシェフで初演されました 第二次世界大戦中の1941年6月にソ連へ軍事侵攻したナチス・ドイツは、9月にはレニングラードを完全包囲しました 1944年1月に解放されるまでに全市で64万人の餓死者を含む80万人の犠牲者が出たと言われています 本作品はこうした厳しい状況下で作曲され、生まれ故郷のレニングラードに捧げられたため、「レニングラード」の愛称が付けられています 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「モデラート・ポーコ・アレグレット」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります
指揮をとるトゥガン・ソヒエフは1977年にソヴィエト連邦下のウラジカフカスに生まれ、サンクトペテルブルク音楽院でイリヤ・ムーシン、ユーリ・テミルカーノフに師事しました ウクライナ侵攻の直後に起きたロシア音楽の排斥運動に抗議し、2022年春にボリショイ劇場とトゥールーズ・キャピトル管弦楽団の音楽監督を辞任しました N響には毎年定期演奏会に呼ばれています
オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び 舞台下手にはピアノとハープ(2台)がスタンバイします。コンマスは郷古廉です
ソヒエフの指揮で第1楽章が弦楽器とファゴットの気合の入った演奏で開始されます やがて遠くから小太鼓による行進曲風のリズムが聴こえてきます これはいわゆる「侵略の主題」と呼ばれるものですが、最初は小さく、徐々に大きくなりクレッシェンドしていく形式は、ラヴェル「ボレロ」を連想させます いったいどこで叩いているのか・・・と目を凝らしてオケを見渡しますが”発見”できません 小太鼓の音が極限まで拡大した時、ハーピストの蔭で叩いている打楽器奏者をやっと発見しました 郷古コンマスをはじめ弦楽セクションの渾身の演奏が光ります 水谷上総のファゴットの息の長い演奏が冴え渡りました 第2楽章では、オーボエとイングリッシュホルンの演奏が印象に残りました 第3楽章はこの曲の白眉です。まるで戦争で犠牲になった人々へのレクイエムのような悲痛な音楽が、弦楽セクションの迫真の演奏により繰り広げられます フルートセクションの演奏が冴えています アタッカで続く第4楽章の魅力はオーケストラの総力を挙げての圧巻のフィナーレでしょう 咆哮する管楽器、炸裂する打楽器、切れ味鋭い弦楽器によって凱歌を歌い上げます
満場の拍手とブラボーが飛び交うなかカーテンコールが繰り返されました 70分を軽く超える大曲ですが、ソフィエフ ✕ N響は終始 弛緩することなく 集中力に満ちた演奏を展開しました
N響機関誌「PHILHARMONY」1月号にN響特別コンサートマスター 篠崎史紀氏の退団が告知されていました 篠崎さんは「マロ」のニックネームで愛された名コンマスですが、1997年から「コンサートマスター」を、2000年4月から「第1コンサートマスター」を、現在「特別コンサートマスター」を務めています 告知は、今年3月末をもってN響を退団することになった、としています N響定期での最後は1月24,25日の1月度Cプロ定期演奏会で、地方公演にも出演するとのこと また、3月11日にトリフォニーオールで開かれる「都民芸術フェスティバル」のN響公演(指揮=大友直人)にも出演するとのことです 私はこの公演が最後になるので、しっかり見届け、聴き届けたいと思います
今日は新国立劇場「オペラハウス」に”腰痛の敵”ワーグナー「さまよえるオランダ人」プルミエ(初日)公演を観に行きます
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます