9月1日(日)。誰が何と言っても今日から9月です 今年も残すところ4か月となりました 121日なんてあっと言う間です 今日やるべきことは今日やりましょう 私はいつもの日曜日の日課通り、午前中にすべての部屋と廊下を掃除して1週間分のシャツにアイロンをかけ、今回は9月分のコンサートチケット14枚を財布に入れて、ベッドで本を読んで過ごします
ということで、わが家に来てから今日で3519日目を迎え、中国外務省は30日、香港の裁判所が民主派ネットメディア「立場新聞」(廃刊)の元幹部に有罪判決を言い渡したことをめぐり「断固支持」を表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
香港の裁判所は 習近平中国の傀儡政権下にあるから 民主派勢力は絶対認めないだろ
昨夜、サントリーホールで東京交響楽団「第723回定期演奏会」を聴きました プログラムは①土田素生「儚い記憶は夢となって」、②ガーシュイン「ピアノ協奏曲 へ調」、③ペルト「主よ、平和を与えたまえ ~ 混声合唱と管弦楽のための」、④プーランク「グローリア FP.177」です 演奏は②のピアノ独奏=角野隼斗、④のソプラノ独唱=熊木夕菜、③④の合唱=東響コーラス、指揮=原田慶太楼です
P席を除き満員御礼が出ています。角野効果でしょう
オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東響の並び コンマスは小林壱成です
1曲目は土田素生「儚い記憶は夢となって」です この曲は上田素生(うえだ もとき:1998~ )が「夢」をテーマに作曲した11分程度の管弦楽曲です 冒頭からオケの強奏による衝撃的な音楽が展開しますが、途中から場面転換したようにメルヘンチックな曲想に変わります フルートとビブラフォンによる穏やかな旋律あたりからが「夢」の世界なのでしょう 小林コンマスのヴァイオリン・ソロ、客演首席チェロ・笹沼樹の抒情的な演奏が素晴らしい 全体的に分かりやすい曲想で好感が持てました
満場の拍手の中、客席で待機していた作曲者がステージに呼ばれ、カーテンコールに応えました 自作がオケにより演奏されたことに対する喜びが素直に伝わってきました
2曲目はガーシュイン「ピアノ協奏曲 へ調」です この曲はジョージ・ガーシュイン(1898-1937)が1925年に作曲、同年12月にガーシュインのピアノ、ダムロッシュ指揮ニューヨーク交響楽団により初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ ~ アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ・アジタート」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の角野隼斗は2018年に東京大学大学院在学中にピティナピアノコンペティションの特級グランプリ受賞 2021年に開かれたショパン国際ピアノコンクールのセミファイナリスト 2024年にはSONY CLASSICALと専属レコーディングのワールドワイド契約を結ぶ。ジャンルを超えたピアニストとして多面的に活躍している
協奏曲のためオケは12型に縮小し、原田の指揮で第1楽章に入ります 管弦楽によるジャジーな序奏に導かれて角野の独奏ピアノが入ってきます 角野の演奏を見ていると、実際は楽譜通りに弾いているのだろうけど、まるでインプロヴィゼーション(即興)で演奏しているように見えます 第1楽章が最強音で終結すると、会場から拍手が起こりました これは止むを得ません。そういう白熱の演奏でした 第2楽章は冒頭のトランペット・ソロの抒情的な演奏が冴えていました 中盤での小林コンマスのヴァイオリンと角野のピアノの対話がグルーブ感に満ちていて素晴らしかった カデンツァも即興的で、今生まれたばかりの音楽として聴こえました 第3楽章はラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」の第3楽章のようなスピード感溢れる演奏が繰り広げられます 角野のカデンツァは鮮やかでした 角野の力演とオケの総力を挙げた渾身の演奏によりスケールの大きなフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました 1階席だけで約30人が立ち上がり、スタンディングオベーションが見られました 確認できる限り全員が女性でしたが、このうち1階席前列の左右サイドの女性たちは定期会員ではなく、1回券で来場したお客様と思われます
角野はアンコールにマンシーニ(角野隼斗編)「ムーンリバー」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました
予想通り、女子トイレには長蛇の列が出来ていました
プログラム後半の1曲目はペルト「主よ、平和を与えたまえ ~ 混声合唱と管弦楽のための」です この曲はエストニアの作曲家アルヴォ・ペルト(1935ー)が作曲、2004年7月にスペインのバルセロナでの平和記念コンサートで無伴奏合唱曲として初演されました
オケは14型に戻り、P席には東響コーラスの男女混声合唱約130人がスタンバイ、ソプラノの熊木夕菜が指揮台の下手に控えます
原田の指揮で演奏に入りますが、私の知っている”静謐な”ペルトとは違い、どちらかといえば力強さを感じさせる「平和を希求する音楽」でした
間を空けることなく次の曲に入ります
最後の曲はプーランク「グローリア FP.177」です この曲はフランシス・プーランク(1899-1963)が1959年から1960年にかけて作曲、1961年1月にシャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団により初演されました 第1曲「神に栄光がありますように」、第2曲「私たちはあなたを誉め」、第3曲「主なる神よ」、第4曲「唯一の御子である主」、第5曲「主なる神よ、神の子羊よ」、第6曲「父の右に座しておられる方よ」の6曲から成ります
ソプラノ独唱の熊木夕菜は京都市立芸術大学大学院音楽研究科声楽専攻修了。第27回kobe国際音楽コンクール本選で第2位、第25回姫路パルナソスコンクール第2位他を受賞
原田の指揮で演奏に入りますが、終始暗譜で力強く歌う東響コーラスが素晴らしい 相当レヴェルが高いと思います ソプラノ独唱は第3曲、第5曲、第6曲で歌われますが、熊木は見事なブレスコントロールにより透明感のある美しい歌唱を聴かせ、聴衆を魅了しました
原田 ✕ 東響はソリストと合唱をしっかりと支え、プーランクの”交響的コラール”を見事に再現しました
全体を通して聴いてみると、バッハなどの宗教曲と違って、フランスのプーランクらしい洒脱な作風で、親近感が持てます 私は下の写真のCDで予習しましたが、とても聴きやすく素晴らしい曲です 一度お聴きになることをお薦めします
応援しております。頑張ってください
> 今後のご活躍をお祈りします... への返信
いずれは成りたいです😂大物揃いなので何年かかるか分かりませんが😂
十分楽しませていただきました。次はNHK大河ドラマのテーマ・ミュージックでしょうか