4日(月)。宮城県白石市に単身赴任している息子が、大学のゼミのOB会で一時帰省しました 土曜日の夜に東京駅八重洲口近くの居酒屋で開かれたB会に参加し、昨日は家族3人揃ったので夕食にピザ・パーティーをやりました 本当は昨日夜に白石に戻る予定でしたが、3連休のど真ん中で新幹線が激混みのためチケットが取れず、今日の午前中に戻ることになりました
ということで、わが家に来てから今日で3583日目を迎え、10月1日にプレオープンした中国の水族館「小梅沙海洋世界」の目玉であった体長18メートルのジンベエザメが、実はロボットだったことが判明、SNSでは怒りと呆れの声が相次いだ というニュースを見て感想を述べるモコタロです
中国で何が起こっても驚かない 嘘は大きいほどバレないというけどバレちゃったね
昨日、東京藝大奏楽堂で「東京藝術大学うたシリーズ2024 ~ 愛をうたう」をきました 出演は東京藝大音楽学部声楽科の教授、准教授で以下の方々です
木下美穂子(ソプラノ)、佐々木典子(同)、菅英三子(同)、平松英子(同)、手嶋眞佐子(メゾソプラノ)、中島郁子(同)、櫻田亮(テノール)、吉田浩之(同)、甲斐栄次郎(バリトン)、萩原潤(同)、福島明也(同)です
なお、ピアノ伴奏は石野真穂、木邨清華、髙木由雅、千葉かほるです
自席は1階23列11番、左ブロック右から2つ目です 会場は1階席を中心にかなり入っています 藝大主催公演ということもあってか、若い聴衆、とくに女性客が多いように思いました ちなみに自席の両隣は若い女性でした
プログラムと演奏者は以下の通りです
1.モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」よりフィガロのアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」= 甲斐栄次郎 ✕ 石野真穂
2.同:同よりケルビーノのアリエッタ「恋とはどんなものなのか」= 中島郁子 ✕ 石野真穂
3.同:同より伯爵夫人のレチタティーヴォとアリア「楽しい思いではどこに」= 菅英三子 ✕ 千葉かほる
4.S.ドナウディ:歌曲集「古典様式による36のアリア」より「ああ愛する人の」= 吉田浩之 ✕ 木邨清華
5.E.P.トスティ「可愛い口もと」= 同
6.ヒューゴー・ヴォルフ「メーリケ歌曲集」より「ある結婚式にて」「問わず語り」「コウノトリの知らせ」= 萩原潤 ✕ 木邨清華
7.ジョアッキーノ・ロッシーニ:オペラ「ラ・チェネレントラ」よりアンジェリーナとドン・ラミーロの二重唱「何か分からない優しさが」= 中島郁子 ✕ 櫻田亮 ✕ 髙木由雅
8.ジャコモ・プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」より蝶々とスズキの二重唱「あの桜の枝を揺すって」(花の二重唱)= 木下美穂子 ✕ 手嶋眞佐子 ✕ 石野真穂
9.モーツアルト:オペラ「魔笛」よりパミーナとパパゲーノの二重唱「恋の痛みを知る人は」= 菅英三子 ✕ 福島明也 ✕ 千葉かほる
10.フェリックス・メンデルスゾーン「6つの二重唱」より「秋の歌」= 平松英子 ✕ 手嶋眞佐子 ✕ 髙木由雅
11.P.チマーラ「ストルネッロ」= 櫻田亮 ✕ 髙木由雅
12.ジョルジュ・ビゼー:オペラ「美しきパースの娘」よりセレナード「ひたむきなこの恋人の声に」(アンリのセレナード)= 同
13.C.サン・サーンス:オペラ「サムソンとデリラ」よりアリア「愛よ、かよわい私に力を貸して!」= 手嶋眞佐子 ✕ 千葉かほる
14.ジャコモ・プッチーニ:オペラ「トスカ」よりアリア「歌い生き、恋に生き」= 木下美穂子 ✕ 石野真穂
15.ガエターノ・ドニゼッティ:オペラ「ロベルト・デヴェリュー」よりサラとノッティンガム公爵の二重唱「私の夫はまだ戻ってこない」= 中嶋郁子 ✕ 甲斐栄次郎 ✕ 石野真穂
16.木下牧子:歌曲集「花のかず」より「竹とんぼ」= 平松英子 ✕ 髙木由雅
17.リヒャルト・シュトラウス「4つの歌」より「明日!」= 同
18.團伊玖磨「抒情歌」より「藤の花」= 福島明也 ✕ 千葉かほる
19.大中恩「五つの抒情歌」より「しぐれに寄する抒情」= 同
20.ロベルト・シューマン:歌曲集「ミルテの花」より「献呈」= 佐々木典子 ✕ 木邨清華
21.オットー・ニコライ:オペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」よりフルート夫人のレチタティーヴォとアリア「急いでおいで、愉快ないたずら」= 同
上記の通り 歌われた曲が多いので、特に印象に残ったものに絞って感想を書くこととします
最も印象に残ったのは蝶々夫人とトスカを歌った木下美穂子です この人の歌は何度か聴きましたが、卓越したヴォイスコントロールによるリリカルな歌唱が感動を呼びました
同じくらい強く印象に残ったのはケルビーノ(フィガロの結婚)とアンジェリーナ(ラ・チェネレントラ)とサラ(ロベルト・デヴェリュー)を歌った中島郁子です 力強く良く伸びる美しいメゾソプラノで 存在感が抜群でした
佐々木典子はトリを歌うのに相応しい歌唱と演技力で聴衆を魅了しました シューマン「献呈」はリスト編曲によるピアノ独奏版を、松田華音の演奏で聴いて好きになった曲ですが、オリジナルの歌曲を聴けて良かったです
男性陣では、バッハ・コレギウム・ジャパンの常連歌手としてもお馴染みの櫻田亮が抜群の安定感で歌い上げました
甲斐栄次郎はウィーン国立歌劇場の専属歌手として10年間活躍した実績を背景に堂々たる歌唱力を発揮しました
萩原潤は新国立オペラでお馴染みの歌手ですが、今回の3曲のプログラムは皮肉な内容の歌詞を取り上げており、歌を聴きながら今年7月20日に東京シティ・フィル「ティアラこうとう定期演奏会」で萩原が歌ったオルフ「カルミナ・ブラーナ」の第13曲「私は悦楽郷の大修道院院長さまだ」の性格俳優的な歌唱を思い出しました
上記に取り上げなかった方々も、さすがは藝大の教師陣だと思わせる歌唱でした また、ピアノ伴奏の4人も 歌手に寄り添って素晴らしい演奏を繰り広げました
なお、アンコールにフェリックス・メンデルスゾーンのオラトリオ「エリヤ」より四重唱「いざ乾けるもの、ことごとく水に来たれ」が全員で歌われ、華やかに幕を閉じました
また、是非このような企画を取り上げてほしいと思います