人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

伊藤悠貴 ✕ 北村朋幹でブラームス & ブリテン & ブリッジの「チェロ・ソナタ」他を聴く ~ 2025都民芸術フェスティバル参加公演

2025年03月06日 00時02分51秒 | 日記

6日(木)。いまだにブログに写真がアップできないので、モコタロもコンサート・チラシもあらかじめgooに送信・保存しておいた写真を掲載することにします

ところでバカな話ですが、今月12日(水)の読響定期と15日(土)の読響名曲シリーズが同一プログラム(ベルク「ヴォツェック」)であることに昨日、気がつきました 読響の振り替え制度を確認したら3月15日の公演の他公演への振り替え手続きは昨日が締切であることが判明しました 慌ててマチネー公演の日程を調べたら23日(日)の日曜マチネー公演に振り替えられることが分かりました さっそく読響チケットセンターに電話して手続きをしました 同じ内容の公演を2回聴いても良いのですが、無調の「ヴォツェック」を2回聴くのはとてもキツイので、必死で振り替えました 今回はギリギリ間に合って良かったですが、今後は気をつけねばと思います

ということで、わが家に来てから今日で3705日目を迎え、トランプ米大統領は4日夜、2期目の就任後初めて、議会の上下両院合同会議で施政方針演説に臨み、「アメリカンドリームの再生」をテーマに掲げ、1月の就任以来の成果を強調した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     アメリカンドリームの達成のために 他の国は悪夢のような仕打ちを受けるわけだな

         

昨夜、東京文化会館小ホールで都民芸術フェスティバル参加公演「彩り煌めく世界 ~ 伊藤悠貴 ✕ 北村朋幹」を聴きました プログラムは①ブリテン「独奏チェロのための『ザッハー主題』」、②同「チェロ・ソナタ 作品65」、③ブリッジ「チェロ・ソナタ」、④シューマン「幻想小曲集 作品73」、⑤ブラームス「チェロ・ソナタ第2番 作品99」です 演奏はチェロ=伊藤悠貴、ピアノ=北村朋幹です

チェロの伊藤悠貴はブラームス国際コンクール第1位、ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール第1位、斎藤秀雄メモリアル基金賞など多数受賞

ピアノの北村朋幹(ともき)は東京音楽コンクール第1位、浜松国際ピアノコンクール第3位など数々のコンクールで入賞

     

自席はP列37番、センター右後方ブロックの右から2つ目です。会場はイケメン男子の二人の演奏とあってか女性客が多く 満席です

ステージの照明が点かないうちに2人の奏者が登場して配置に着き、伊藤のソロ・チェロにより演奏に入ります

1曲目はブリテン「独奏チェロのための『ザッハー主題』」です この曲はベンジャミン・ブリテン(1913-1976)が音楽パトロンのパウル・ザッハーの70歳の誕生日を記念して1976年1月に作曲、同年5月にスイスでロストロポーヴィチにより初演されました。演奏時間にして2分もかからない曲で、曲を味わう余裕もなく終わってしまいました

2曲目はブリテン「チェロ・ソナタ 作品65」です この曲はブリテンが1961年に作曲、同年7月7日にブリテンの主宰するオールドバラ音楽祭でムスティスラフ・ロストロポーヴィチのチェロ、ブリテンのピアノにより初演されました 第1楽章「対話」、第2楽章「スケルツォ・ピッツィカート」、第3楽章「哀歌」、第4楽章「行進曲」、第5楽章「無窮動」の5楽章からなります

ステージの照明が点けられ、演奏に入ります 北村の弾くピアノはベーゼンドルファーのようです

初めて聴いた曲ですが、第1楽章「対話」よりも第2楽章のピッツィカートによるチェロとピアノの対話の方が楽しく聴けました 第5楽章の無窮動は超高速演奏で駆け抜けました

3曲目はブリッジ「チェロ・ソナタ」です この曲はイギリスの作曲家フランク・ブリッジ(1879-1941)が1913年に着手、第一次世界大戦中の1917年に完成、1917年にロンドンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ ~ モルト・アレグロ・アジタート」の2楽章から成ります

この曲も初めて聴きましたが、第1楽章はとても聴きやすい曲想で、ロマン派の音楽のように感じました 第2楽章はどちらかというとメランコリックな曲想でした

演奏中、自席の2つ前の席のシニア男性が曲に合わせて頭を左右に揺らしたり 頷いたりしているので、もしや・・・と思って、休憩時間に正面から拝顔したら、やはりチェリストでサントリーホール館長の堤剛氏でした 日本を代表する大ベテランでも 若手の演奏家のコンサートを聴きに来る・・・素晴らしいと思います

プログラム後半の1曲目はシューマン「幻想小曲集 作品73」です この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)が1849年2月11日から13日間の短い期間に完成させましたが、元々はクラリネットとピアノのために作曲された作品で、チェロやヴァイオリンでも演奏可能と指示されています 第1楽章「繊細に、表情豊かに」、第2楽章「生き生きと」、第3楽章「情熱をもって」の3楽章から成ります

2人の演奏を聴いていると、最初からチェロとピアノのために作曲されたのではないか、と思うほど息もピッタリで、チェロの特性が良く表れた演奏でした

最後の曲はブラームス「チェロ・ソナタ第2番 作品99」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1886年にスイスのトゥーン湖畔で作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アダージョ・アフェットゥーソ」、第3楽章「アレグロ・パッショナート」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

第1楽章の冒頭からブラームスらしいロマン溢れる音楽が展開します 伊藤のチェロがよく歌い、北村のピアノがピタリと付けます 第2楽章は優美な演奏が続き、第3楽章は激しい情熱がほとばしります 第4楽章は様々なテーマが奏でられ、堂々たるフィナーレを飾りました

満場の拍手にカーテンコールが繰り返され、2人はブラームス「ひばりの歌」をしみじみと演奏、それでも鳴りやまない拍手にブリッジ「春の歌」を晴れやかに演奏 大きな拍手の中、コンサートを締めくくりました


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