10日(月)。わが家に来てから今日で3709日目を迎え、自民党は8日、今夏の参院選比例区で杉田水脈前衆院議員(57)の公認を発表したが、同氏は在日コリアンやアイヌ民族に対して差別的投稿をし、法務当局から「人権侵犯」と認定されている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
自民党の人権意識の欠如は変わらないねえ そんなに人材不足なの? ほかに候補の水脈はないの?
昨日、渋谷のオーチャードホールで東京フィル「第1012回 オーチャード定期演奏会」を聴きました 私は元々サントリー定期会員ですが、14日(金)の定期公演が新日本フィル「扉シリーズ」と重なってしまったので、東京フィルの方をこの日に振り替えました
プログラムは①ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)、②ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲、③ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」です
演奏は①のピアノ独奏=髙木竜馬、指揮=ケンショウ・ワタナベです
本公演は当初アンドレア・バッティストー二が指揮をとる予定でしたが、今年1月のケガ(右肩前方脱臼)の回復の遅れから降板することになり、代わりにケンショウ・ワタナベが代役を務めることになりました ワタナベは1987年 横浜生まれ。5歳で渡米。ヴァイオリニストとしてイェール大学音楽院で修士号を取得した後、カーティス音楽院の初代指揮フェローとしてヤニック・ネゼ=セガンとオットー=ヴェルナー・ミュラーの両氏に師事しました
イェール大学では分子生物学、細胞生物学、発生生物学の理学博士号を取得した”理系人種”です
昨シーズンのメトロポリタン歌劇場でケヴィン・プッツ「巡り合う時間たち」を指揮して成功を収め、今シーズンはプッチーニ「ラ・ボエーム」8公演でMETに再登場の予定
東京フィル定期は2019年11月に続き今回が2度目の登場となる
主催者側から指定された振り替え席は1階14列6番、左ブロックの左右の通路から一番奥に入った席です 私からすれば最悪の席ですが、幸か不幸か14列は空席が多く、スムーズに奥まで入れました
オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び 舞台下手にはピアノ( 髙木竜馬)、チェレスタ、ハープがスタンバイします
コンマスは近藤薫です
1曲目はストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)がロシア・バレエ団のために1911年に作曲、同年6月13日にパリのシャトレ座で初演され、その後1947年に改訂されました
第1場「謝肉祭の広場」、第2場「ペトルーシュカの部屋」、第3場「ムーア人の部屋」、第4場「謝肉祭の市場(夕景)」の4場から成ります
指揮台に上がったワタナベは、全体の雰囲気が元神奈川フィル常任指揮者・川瀬賢太郎にちょっと似ています
ワタナベのタクトで第1場の演奏に入りますが、冒頭から管楽器を中心に色彩感豊かな音楽が展開します 緩急がクルクル変わり、まるでパッチワークのような音楽が次々と現れては消えていきます
第2場ではフルート・ソロが素晴らしい演奏を展開します
第3場では、クラリネットとファゴットによる抒情的な演奏が冴え渡り、続いて髙木のピアノ・ソロが美しく響き渡ります
第4場では弦楽セクションによるグルーヴ感に満ちた演奏が素晴らしい
ワタナベは、鮮やかなタクト捌きによって、ペトルーシュカの物語が目に浮かぶようなドラマティックな演奏を楽員から引き出しました
プログラム後半の1曲目はウェーバー:歌劇「オベロン」序曲です 歌劇「オベロン」はカール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)が1826年に作曲、同年4月12日にロンドンのコヴェントガーデン劇場で、作曲者自身の指揮により初演されました
ワタナベの指揮で演奏に入りますが、冒頭の髙橋臣宣のホルン・ソロが素晴らしい フォルティシモの和音からアレグロ部に移ると、オーケストラを挙げての躍動感あふれる演奏が繰り広げられました
ドラマティックな演奏を聴いて、彼の指揮で歌劇「オベロン」の全曲を聴いてみたくなりました
最後の曲はヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」です この曲はパウル・ヒンデミット(1895-1963)がウェーバーの「4手のためのピアノ曲集」と劇音楽「トゥーランドット」からいくつかの主題を抜き出して 1943年に作曲、1944年1月20日にニューヨークで初演されました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「スケルツォ:モデラート」、第3楽章「アンダンティーノ」、第4楽章「マーチ」の4楽章から成ります
この曲は初めて聴きましたが、とても面白い曲だと思いました 第1楽章はかなり情報量が多く 激しい曲想ですが、スピード感あふれる演奏が展開しました
第2楽章は中国風のメロディーが印象的で、チューブラーベルをはじめとする打楽器群が大活躍しました
第3楽章では、クラリネットとファゴットの抒情的な演奏が印象に残りました
また、フルートが素晴らしい演奏を繰り広げました
第4楽章は「マーチ」となっていますが、行進曲にしてはアイロニカルな曲想だと思いました
オーケストラ挙げての推進力に満ちたアグレッシブな演奏によって堂々たるフィナーレを飾りました
見事に代役を務めたケンショウ・ワタナベと渾身の演奏を展開した東京フィルのメンバーに、会場いっぱいの拍手とブラボーが押し寄せるなか、カーテンコールが繰り返されました
ケンショウ・ワタナベ ✕ 東京フィルは5月5日(月・祝)夜の「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2025」公演に出演します
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これからも毎日休むことなく根性で書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします
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