26日(土)。わが家に来てから今日で3574日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は24日、ロシア国内にいる北朝鮮兵を撮影したとされる衛星写真について「映像があるなら、何かを反映している」と述べ北朝鮮兵の存在を否定しなかった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
戦争で死傷者が増える中 北朝鮮に頼らざるを得ないロシアは土地が広いだけの大国
昨日、夕食に「鶏のガーリックチーズ煮・スパゲティ添え」と「生野菜とモッツァレラチーズのサラダ」を作りました ガリチー煮は久しぶりに作りましたが、美味しかったです 1週間に1度くらいビールも良いでしょう と勝手に宣言して サッポロCLASSICです
昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「第26回 すみだクラシックへの扉」公演を聴きました プログラムはモーツアルト①交響曲第39番 変ホ長調 K.543、②交響曲第40番 ト短調 K.550,③交響曲第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”です 指揮は上岡敏之です
「扉シリーズ」を聴く日は、午前11時から開かれる小室敬幸氏のレクチャーを聴講していますが、この日のテーマは「モーツアルトの最高傑作、何が凄いのかを徹底解明!」でした 小室氏は、モーツアルトの「交響曲第25番 ト短調」はヨハン・クリスティアン・バッハの「交響曲 ト短調」(1770年)の影響をもろに受けていると解説しました さらに、モーツアルトの「交響曲第39番 」「交響曲第40番 」「交響曲第41番 」の3曲はフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)とミヒャエル・ハイドン(1737-1806)兄弟の作品の影響を受けていると、以下のように説明しました ※( )内の年は作曲年。
モーツアルト(1788年) 第39番:変ホ長調(♭✕3)、第40番:ト短調(♭✕2)、第41番(ハ長調)
F.J. ハイドン (1785~86年) 第84番:変ホ長調(♭✕3)、第83番:ト短調(♭✕2)、第82番(ハ長調)
M. ハイドン (1784年) 第27番:変ロ長調(♭✕2)、第29番:ニ短調(♭✕1)、第28番(ハ長調)
私はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの交響曲との類似性については知っていましたが、弟のミヒャエル・ハイドンの作品との類似性については初めて知りました やはりレクチャーは聴いてみるものです 残念ながらこの日のレクチャーでは、時間の関係でハイドン兄弟の交響曲の演奏は聴けませんでした いつか自分の耳で確かめたいと思います
さて、本番です 上岡人気か「満員御礼」の掲示が出ています
オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び コンマスは崔文洙、隣は伝田正秀というダブル・トップ態勢を敷きます
本公演を録音するのか、弦楽各セクションの前には計4本のマイクが林立しています
1曲目はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です この曲は1788年6月26日に完成しました 第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
チューニングに入りましたが、クラリネットが音頭を取っています あれ?と思ってプログラム解説の「楽器編成」を見ると、オーボエの記載がありません これほど有名な曲なのに、私の頭の中は「三大交響曲」の楽器編成がごちゃごちゃになっています あらためて「楽器編成」を見ると、第39番=オーボエなし、クラリネットあり、第40番=オーボエあり、クラリネットなし、第41番=オーボエあり、クラリネットなし、となっていました ただ、第40番に関してはクラリネットありの版が存在すると記憶しています
上岡の指揮で第1楽章に入りますが、かなりゆったりしたテンポで悠々と音楽が流れます 上岡は時にコントラバスを強調してゴリゴリ弾かせたり、ティンパニの強打を印象付けたりします 第2楽章は一転、流麗な音楽が奏でられます 第3楽章は比較的速いテンポで演奏が進みますが、私の興味は終盤のトリオです 上岡はテンポを上げも下げもせず中庸のテンポを維持し軽快に音楽を進めます カール・ベームのゆったりしたテンポが懐かしい 第4楽章では時にトランペットやホルンを強調してアクセントを付けて演奏を進めます フィナーレは快速テンポで駆け抜けました
2曲目は「交響曲第40番 ト短調 K.550」です この曲は1788年7月25日に完成しました 第1楽章「モルト・アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります
上岡の指揮で第1楽章が哀しみを帯びたデモーニッシュな演奏で開始されます 途中で気が付いたのですが、上岡はこの楽章だけタクトを持たず、両手で音を紡ぎ出すように指揮をしました 彼にとってこの楽章は特別な意味があるのでしょう とても印象的な出来事でした 穏やかな第2楽章を経て、第3楽章に入るとフルートの野津雄太、オーボエの岡北斗の演奏が冴え渡り、ホルンの日高剛の演奏が素晴らしい 第4楽章に入ると再びデモーニッシュな演奏が繰り広げられ、小舟が滝つぼになだれ落ちていくような激しいフィナーレを迎えました
プログラム後半は「交響曲第41番 ハ長調 K.551 ”ジュピター”」です この曲は1788年8月10日に完成しました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「フィナーレ:モルト・アレグロ」の4楽章から成ります
上岡の指揮で第1楽章が開始されます 硬いマレットで打ち込まれるティンパ二の演奏が心地よく響きます オーボエとフルートがよく歌います 第2楽章では時にコントラバスを強調します 心地良い第3楽章のメヌエットを経て、第4楽章は何と言ってもフーガが素晴らしい とくに6つのモティーフが徐々に折り重なっていくフィナーレの5声部のフーガは、モーツアルトの天才性を端的に表しています 上岡は新日本フィルの面々から躍動感あふれる演奏を引き出し、モーツアルトの最高傑作とも言われる「ジュピター・シンフォニー」を堂々たる響きで歌い上げました
私はコンサートを聴く際、指揮者の動きに注目するとともに、演奏する楽団員の様子もよく見ながら聴くようにしていますが、上岡敏之に関する限り、終始 彼から目が離せません 上岡のタクトはかなり細かく、すべての楽員をタクト1本で支配している様子が窺えます 実際に多くの指揮者を見た経験からすると、指揮(タクトの振り方)で一番近いのは、在りし日のカルロス・クライバーだろうか・・・しかし、クライバーはあんなに細かく指示を出してなかったから、やはり上岡流は唯一無二の指揮法なのかもしれない、と思います
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました
開演前に登原さんとお話しましたが、チケットボックス部に異動して半年余りと経験が浅いこともあり、まだ仕事にすっかり慣れるまでには至っていないと語っていました 仕事は逃げないので、自分のペースを守って、できるだけ早く慣れるように頑張ってほしいと思います
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