2日(火)。昨日の日経朝刊のコラム「こころの健康学」に認知症行動療法研修開発センターの大野裕氏が「夜、よかったことを書き出す」というテーマで書いていました 超訳すると、
「春が近づく季節だが、今年は新型コロナウイルス感染症のために、気持ちが晴れないという人も少なくないだろう そうしたときには『スリー・グッド・シングス』と呼ばれるストレス対処法を試してみるといい。これは、ポジティブ心理学を提唱したセリグマン博士が提唱しているごく簡単な方法だ
夜、寝る前に、その日に起きたよいことを3つ思い出して書き出すようにする。内容は、心がホッとした出来事なら何でもよい
こうしたことを書き出すだけで気持ちが明るくなることが、これまでの研究でわかっている
夜は刺激が少なく、ゆっくりとした気持ちになれるが、それだけにイヤな出来事を思い出しやすい時間帯でもある
そうした時間帯に3つのよいことを書き出すと、イヤな考えから離れることができて、前向きな気持ちになっていく
書き出さずに、頭のなかで思い出すだけでもいいように思うが、書き出した方が効果は高い
書くことで、よかったことを確認できるからだろう。2つでも、4つでもよい。何も書き出さない日があってもよい
」
これはすぐにでも出来ますね。さっそく試してみることにします
ということで、わが家に来てから今日で2243日目を迎え、トランプ前米大統領は28日、南部フロリダ州で開かれた保守系政治団体のイベントで演説し、先の大統領選で「不正があった」と重ねて主張し、24年大統領選を念頭に「彼らを打倒しようと決めるかも知れない。これで3回目だ」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米連邦最高裁の判決に従って 納税申告書を開示するのが先決だとみんな思ってるぜ
昨日の夕食は「白湯スープ肉鍋」にしました 材料は豚バラ肉、モヤシ、ニラ、シメジ、舞茸、人参、キャベツです
初めての鍋の素でしたが、美味しかったです
昨日、新宿武蔵野館でエリア・スレイマン監督・脚本・主演による2019年製作フランス・カタール・ドイツ・カナダ・トルコ・パレスチナ合作映画「天国にちがいない」(102分)を観ました
新作の企画を売り込むため、イスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出たイスラエル国籍のパレスチナ人で映画監督エリア・スレイマンだが、パリでは美しい景観とファッショナブルな人々に見惚れる一方、街を走る戦車、炊き出しに並ぶ大勢の人、街角で寝ていて食事を与えられるホームレスを目撃する ニューヨークでは、街で銃を持つ市民、上空を旋回するヘリコプター、セントラルパークで警官に追われて逃げ回る裸の天使を目の当たりにする
肝心の映画企画は友人のガエル・ガルシア・ベルナルのサポートも虚しく、「パレスチナの色が弱い」とあっけなく断られてしまう
いかに遠くへ行こうとも、平和と秩序があるとされる街にいようとも、何かがいつも彼に故郷を思い起こさせる
まるで、どこに行っても同じであるかのように
「果たして私の故郷と呼べる場所とは?」と自問する
カメラはまずスレイマン監督の顔を写し、次に彼が見ている対象を映し出します 観客は監督と同じ目線で周囲の景色や出来事を目撃することになります
スレイマン監督は寡黙です。102分の中で2,3語しか話しません
まるで「目にしたものがすべて」といわんばかりです
祖国にいてもパリやニューヨークのような大都市にいても、市民が銃を持ち歩いたり、ホームレスがいたりと、ほとんど変わらないではないか、と考えています
この映画は、小さなエピソードの集合体から構成されていますが、それぞれがアイロニーとユーモアに満ち、人間に対する監督の温かい眼差しが感じられます 中には「それがどうかしたの?」とか「どういう意味?」とか言いたくなるようなエピソードもありますが、「ああ、あるある
」と納得させられる独特のテイストを感じます
私が一番気に入ったのは、小鳥で出てくるエピソードです
ある日、スレイマン監督は 部屋に迷い込んできた小鳥を餌付けします。小鳥は次第に慣れてきて、スレイマンがパソコンで文字を打っていると、ちょんちょんちょんとやってきて、彼の仕事の邪魔をするのです
スレイマンが手でどけると、懲りずにまた ちょんちょんちょんとやってきてキーボードの上に載って邪魔をします
何回も繰り返されて頭にきたスレイマンは、窓を開けて、人差し指で空を指します
つまり「出ていけ
」という合図です。小鳥は一瞬 首を傾げますが、部屋から空に向かって飛んでいきます
この小鳥が実に愛くるしいのです
ひょっとしてスレイマン監督は、この小鳥にイスラエルの中のパレスチナ人としての自分自身を投影したのかもしれません
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