30日(月・振替休日).昨日も暑い1日でしたね 会員になっている飯田橋のギンレイ・ホールの期限が30日で切れるので,久しぶりにギンレイに行って契約を更新しました.「シネパスポート」を買うと年間10,500円の会費で52本の映画がいつでも観られます さっそく午前10時半から2011年のアメリカ映画「マネーボール」を観ました 監督はベネット・ミラー,主演はブラッド・ピットです.舞台は2000年代初頭のメジャーリーグです
ビリー(ブラッド・ピット)は,米メジャーリーグの選手から貧乏球団アスレチックスのゼネラルマネージャーに転身しますが,主力選手が他球団に次々と引き抜かれていき,資金力のない状態でチームの立て直しを余儀なくされます
ある日,インディアンズのジェネラルマネージャーに会いに行ったときに,ある男の言うことなら聞くという影の実力者・ピーター・ブランドと出会います.ビリーはピーターを引き抜いて,新たな理論を構築します.それは「不公正なゲームに勝つ技術」で,他球団を含めた選手の過去のデータを統計学的手法で分析し,得点を挙げるためにはどうすればよいか,ということを最優先で考えて,最低の資金で最大の人材(選手)を獲得し,しぶとく得点していく方法です アスレチックスの選手の年俸はニューヨーク・ヤンキースの3分の1だったといいます
ビリーが重視するのは「出塁率」「長打率」「選球眼」といったもので,ヒットでも四球でもとにかく塁に出ることが重要視されます.反対に「バント」「盗塁」などは1アウトを自ら進呈する,あまり意味がない攻撃として否定します 1アウトを失ってでもバントでランナーを進塁させる日本の野球とは全く違いますね
こうした方法によって,アスレチックスは驚異の20連勝をします.優勝こそ逃しますが,プレーオフ進出常連の強豪チームになります こうした成功に至るまでは,”過去の実績”や”カン”に頼るベテラン・スカウト達との戦いがあり,オーナーからの圧力もあります それでもビリーは最後まであきらめることなく自分の主張を通します 最初のころは選手と距離を置き,あえてコミュニケーションをとることを避けます.それはいつでも不要な選手をトレードに出すことができるように,という冷血なまでの判断があるからです.それも,チームが勝ち続けるようになると,一人一人に声をかけるようになります
日本でも今,ペナント・レース序盤戦の真っただ中 かつてセパ両リーグで最高の年俸を払っていたのは読売巨人軍でしたが,今やわれらが阪神タイガースです.高い年俸で優秀な選手を集めているわけですから,年俸に合った戦いぶりを見せて欲しいと思います.和田監督の信条は「守り抜く野球」ですが,私としては「打ち勝つ野球」を目指してほしいと思います.その方がタイガースらしいと思うんだけどなあ
寅さんじゃなかったんですねぇ…
劇場映画もほとんどがデジタル映写になってしまいましたねぇ。