人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ディマ・スロボデニューク ✕ ニキータ・ボリソグレフスキー ✕ NHK交響楽団でチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」他を聴く

2024年11月22日 00時04分56秒 | 日記

22日(金)。わが家に来てから今日で3601日目を迎え、国連安全保障理事会は20日、日本を含む非常任理事国10か国が提案したパレスチナ自治区ガザで無条件の即時停戦を求める決議案を否決したが、常任理事国でイスラエルを支持している米国が拒否権を行使したためで、他の理事国からは米国批判や落胆の声が相次いだ  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     これだからロシアばかり責められないんだよな 共通点は”見かけだけ”大国の横暴だ

         

昨日、夕食に「ポーク・クリームシチュー」と「生野菜とアボカドとモッツアレラチーズのサラダ」を作りました 寒い夜はカレーとかシチューとか鍋料理を食べたくなります

     

         

昨夜、NHKホールでNHK交響楽団「11月度Bプロ定期演奏会」を聴きました プログラムは①チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」、②プロコフィエフ:バレエ音楽「石の花」より「銅山の女王」「結婚組曲」、③ストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=ニキータ・ボリソグレフスキー、指揮=ディマ・スロボデニュークです

ディマ・スロボデニュークは1975年モスクワ生まれ。フィンランドのシベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、同時にレイフ・セーゲルスタムやヨルマ・パヌラらから指揮を学ぶ 2016年から2021年までフィンランドのラハティ交響楽団首席指揮者を務めた

     

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び コンマスは読響で10年間コンマスを務め、今年3月に卒業した長原幸太です この客演は首席客演指揮者もしくは首席指揮者に繋がるのだろうか 興味深いものがあります

1曲目はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」です    この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1878年に作曲、1881年12月4日にウィーンで初演されました  当初レオポルト・アウアーに初演を依頼しましたが、「演奏不能」として拒否されたため、アドルフ・ブロツキーに依頼しました 第1楽章「アレグロ・モデラート ~ モデラート・アッサイ」、第2楽章「カンツォネッタ:アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァチッシモ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のニキータ・ボリソグレフスキーはロシア出身で、モスクワ音楽院、エリーザベト王妃音楽院、クロンベルク・アカデミーで学びました チャイコフスキー、エリーザベト、フリッツ・クライスラー、シベリウス、モントリオールなど数々の国際コンクールに優勝・入賞しました アトリウム弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者としても活躍しています

ディマ・スロボデニュークの指揮で第1楽章に入ります 始まって間もなく存在感のあるオーボエの音が耳に飛び込んできました 「あれっ」と思ってオーボエ奏者を見ると、吉村結実さんではなく、どうやら吉井瑞穂さんの客演のようです 存在感があるはずです ニキータ・ボリソグレフスキーのヴァイオリンは技術的には完璧で、美しい音色で流麗に演奏します 甲斐雅之のフルート、伊藤圭のクラリネットがソリストの演奏に華を添えます 「カンツォネッタ」の第2楽章を経て第3楽章に入りますが、終盤では独奏ヴァイオリンとオケとの丁々発止のやり取りが超高速で繰り広げられ、圧倒的なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーのなかカーテンコールが繰り返され、ソリストはJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルティ―タ第2番 ニ短調 BWV1004」から「サラバンド」を静かな情熱を込めて演奏、聴衆を黙らせました

     

プログラム後半の1曲目はプロコフィエフ:バレエ音楽「石の花」より「銅山の女王」、「結婚組曲」(①恋の踊り、②婚約者の女友だちの踊り、③乙女たちの踊り、④儀式の踊り、⑤結婚の踊り)です    この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)がバジョーフの説話集をもとに1948年から53年にかけて作曲、1954年にモスクワで初演されました

オケは16型に拡大し、ディマ・スロボデニュークの指揮で「銅山の女王」の演奏に入りますが、メロディーを聴いただけで「ああ、プロコフィエフのバレエ音楽だ」と分かるほど作曲者のDNAが沁み込んだ作品でした。「結婚組曲」は楽しい曲で、様々なダンス音楽が展開しました ここでもオーボエの演奏が素晴らしく、またコントラバスの存在感が顕著でした

     

最後の曲はストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」です   この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)がニューヨーク・フィルの委嘱により1942年から45年にかけて作曲、1946年1月24日にストラヴィンスキー指揮ニューヨーク・フィルにより初演されました 第1楽章「♪=160」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「コン・モート」の3楽章から成ります

ディマ・スロボデニュークの指揮で第1楽章に入ります ピアノとティンパニによる独特のリズムは「春の祭典」のバーバリズムを思い起こさせます 第2楽章はハープの演奏が冴えています 第3楽章はまるでジャズです N響は切れ味鋭いアグレッシブな演奏を展開しました

満場の拍手のなかカーテンコールが繰り返されました

     

     

     

     

     

これをもって4日間連続コンサートも終わりです あっという間でしたが、4日目となると さすがに精神的にも肉体的にも疲れが出てきて、集中力が続かなくなります

今日は身体を休めて読書をすることにして、明日のコンサートに備えます

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新国立オペラでロッシーニ「... | トップ | 都響12月定期演奏会の指揮... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事