人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル「室内楽シリーズ」のチケットを取る / 中山七里著「騒がしい楽園」を読む ~ 幼稚園に迫る騒音クレーマー、親同士の確執、小動物の惨殺事件、そして遂に園児殺人事件が発生

2023年01月11日 07時03分03秒 | 日記

11日(水)。昨日、9月28日(木)に開催される新日本フィル「室内楽シリーズ 第160回 瀧本麻衣子プロデュース編」のチケットを取りました プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメント  K.563」、②ブラームス「弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品111」です   出演は伝田正秀(Vn)、ビルマン聡平(同)、瀧本麻衣子(Va)、長谷川彰子(Vc)です   このシリーズは4月、6月、7月にも公演があるのですが、既に他の公演の予定が入っているので諦めました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2921日目を迎え、ブラジルの首都ブラジリアでボルソナロ前大統領の支持者らが議会などを襲撃した事件でディノ法相は9日、事件に関与した疑いによる拘束者が1500人に達したと記者会見で明らかにしたが、ボルソナロ氏は同日、ツイッターへの投稿で腹痛により米フロリダ州で入院したと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ボルソナロの腹痛は ルラ大統領に言わせれば "片腹痛し"(笑止千万)だろうなあ

 

         

 

昨日、夕食に「親子丼」「生野菜と生ハムのサラダ」「里芋の味噌汁」を作りました 親子丼は栗原はるみ先生のレシピで作りましたが、一人分ずつ作るのがコツのようです

 

     

 

         

 

中山七里著「騒がしい楽園」(朝日文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー 「岬洋介」シリーズ、「御子柴礼司」シリーズ、「刑事犬養隼人」シリーズなどで人気を博す 「中山七里は七人いる」と言われるほどの多作家として有名

 

     

 

「騒がしい楽園」は中山七里のデビュー10周年新作単行本12か月連続刊行企画の第1弾として2020年1月に発表されたミステリーです 2015年10月に刊行された「闘う君の唄を」の姉妹編という位置づけになっています

主人公の神尾舞子は世田谷の閑静な住宅地に建つ「宗教法人喜徳会若葉幼稚園」の教諭をしている 教諭歴4年目で26歳になる舞子は埼玉県秩父郡の幼稚園から転任してきたばかり 田舎の幼稚園と違い、園児の発する騒音問題に関する苦情や、親同士の確執、待機児童など、様々な問題を抱えている そんな中、魚、ヘビ、アヒル、猫といった小動物が何者かに惨殺され園内に放置される事件が立て続けに起きる 教諭による深夜の見回りにも関わらず、遂に舞子が担任する年長組クラスの園児の一人が園の正門前で死体として発見される 誰が何の目的で殺したのか

中山七里のミステリーの大きな特徴は、主人公の職業に沿った社会問題を取り上げ、問題点を指摘していることです 本作で言えば、幼稚園における「待機児童問題」であり、「騒音問題」であり、教諭の「人手不足」「過重労働」「低賃金」「精神疾患」などブラック企業並みの諸問題です

一例を挙げれば、中山氏は舞子に心情を託して次のように書いてます

「現に小中学校では、仕事を満足に遂行できずに病んでしまった教員が山のように存在する 文科省の発表によれば、平成23年度では、公立の小学校で休職中の教師5274人のうち62%が精神疾患を休職の理由にしている。この数値はブラック企業に勤めている社員並みなのではないか

その一方、本作は「ストーリーの設定がちょっと強引すぎないか」と思うところがありました 現役の警察官が幼稚園の教諭に「警察の捜査情報を教えるから、その代わり、そちらで知り得た情報を教えてほしい」と持ちかける、なんていうことがあり得るだろうか さすがの中山七里氏にしても、1年間に12冊の単行本を連続して刊行するという信じ難い大事業の中では、こういう無理強いのようなストーリー展開もあるのかもしれない、とは思いますが、「第1弾」ということを考えるとちょっと残念な気持ちもします


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