人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ファビオ・ルイージ ✕ アレッサドロ・タヴェルナ ✕ NHK交響楽団でシューマン「ピアノ協奏曲」、ベートーヴェン「交響曲第7番」、シューベルト「イタリア風序曲第2番」を聴く

2024年09月20日 00時01分52秒 | 日記

20日(金)。9月下旬を迎えるのに、まだまだ夏の猛暑が続いています 昨日の日経は「気象庁によると、18日の東京都心は正午までに35.1度を観測し、これまで最も遅く観測された1942年9月12日以降で最も遅い猛暑日となった」と報じています 昨日も蒸し暑かったし、天気予報では今日も猛暑になり、記録を更新しそうだと言っています そこで掛詞(かけことば)を考えてみました

記録的猛暑と掛けて何と解く?

⇒ モーツアルトの音楽と解く

その心は?

⇒ どちらもアキがこない

分かりますよね?  秋と飽き

ということで、わが家に来てから今日で3538日目を迎え、東北新幹線は19日午前8時7分頃、東京方面へ向かっていた「はやぶさ・こまち6号」が宮城県大崎市を走行中、はやぶさ号とこまち号を連結していた部分が外れ、緊急停止し、午後1時12分に約5時間ぶりに運転を再開した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     シンカンセンが脱線しなかったのは不幸中の幸いだったけど  あまりカンシンセンね

         

昨日、夕食に「アスパラ、豚ロース、ジャガイモ炒め」「生野菜とチーズのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 「アスパラ~」はベーコン・ブロックを買うつもりが、間違えてロース・ブロックを買ってしまいましたが、まったく問題なく、美味しかったです

     

         

昨夜、サントリーホールでNHK交響楽団9月度Bプロ定期公演(1日目)を聴きました 新シーズン1回目の公演です 前シーズンまでBプロは2日目公演の会員(1階席後方)でしたが、他のオケの日程との関係で1日目の会員(2階席前方)に変更しました 通路側なので満足しています

プログラムは①シューベルト「イタリア風序曲 第2番 ハ長調」、②シューマン「ピアノ協奏曲 イ短調 作品54」、③ベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です   演奏は②のピアノ独奏=アレッサドロ・タヴェルナ(コロナ感染で降板のエレーヌ・グリモーの代役)、指揮=ファビオ・ルイージです

     

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものN響の並び コンマスは特別コンサートマスターの篠崎史紀です

1曲目はシューベルト「イタリア風序曲 第2番 ハ長調」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1817年に作曲、1818年3月1日にウィーンで初演されたといわれています

ルイージの指揮で演奏に入ります 軽快なテンポと歌心はシューベルト的というよりも、当時ウィーンの街を席巻していたロッシーニ風と言うべき曲想です オーボエの吉村結実、フルートの神田寛明、クラリネットの伊藤圭の「黄金の木管三角形」の演奏が冴えていました

2曲目はシューマン「ピアノ協奏曲 イ短調 作品54」です この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)が1841年(第1楽章)と45年(第2・3楽章)に作曲、1846年1月1日にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・アフェトゥオーソ」、第2楽章「インテルメッツォ:アンダンティーノ・グラツィオーソ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります この曲はモーツアルト「ピアノ協奏曲第23番 K.488」とともに大好きなピアノ協奏曲なので期待が高まります

ピアノ独奏のアレッサンドロ・タヴェルナは1983年、イタリア・ヴェネチア生まれ 2009年リーズ国際ピアノコンクール第3位入賞 ミュンヘン・フィル、ミラノ・スカラ座フィル、ロイヤル・フィルなど主要オーケストラと共演を重ねています

ルイージの指揮で第1楽章に入ります タヴェルナのピアノはどこまでもクリアで、どんなに速く弾いても、どんなに強く弾いても、音が濁ることがありません 極めて繊細で知的なピアニストという印象を持ちました 第2楽章では独奏ピアノの弱音の美しさが際立ちました 第3楽章は一番好きな楽章ですが、終始ピアノとオケとが休むことなく対話を続け、流麗な音楽が展開するところが堪りません とくに終結部に向けての対話はテンポ感も良く、本当に素晴らしく、理想的な演奏でした

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返され、タヴェルナはJ.S.バッハ(ペトリ編)「羊は安らかに草を食み」を穏やかに演奏、聴衆のクールダウンを図りました

     

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第7番 イ長調 作品92」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1811年から12年にかけて作曲、1813年12月8日にウィーン大学講堂で公開初演されました 第1楽章「ポーコ・ソステヌート ~ ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「プレスト」、第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります この曲は、かつて一世を風靡したTVドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ・ミュージックとして有名になりました この番組を観て、誤って(?)音楽の世界に飛び込んだ若者も少なくなかったと思われます

弦楽器は16型に拡大し、ルイージの指揮で第1楽章に入ります この曲でもオーボエの吉村結実、フルートの神田寛明の演奏が冴えています 硬いマレットで打ち込まれる植松透のティンパニが心地よいリズムを刻みます ルイージはアタッカ気味に第2楽章に入りました ヴィオラ、チェロ、コントラバスの中低音が素晴らしい音色で演奏されます 第3楽章ではホルンとトランペットが活躍します 驚いたのは第4楽章です。ルイージは超高速テンポで突っ走ります この速さは私の予想をはるかに超えていました マリオカートで競争したら マリオ、ピーチ、ヨッシー、クッパ、ドンキーコングを押さえてルイージがダントツ1位です   終盤におけるチェロとコントラバスの重厚な”うねり”が堪りません 管楽器が咆哮し、ティンパニが炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を繰り広げ、有無を言わさぬスピードでフィナーレを駆け抜けました

満場の拍手とブラボーがステージに押し寄せ、カーテンコールが繰り返されました ルイージらしい集中力に満ち、メリハリの利いた演奏でした

     

     

     

     


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