15日(土)。ご訪問頂いている toraブログ は、2011年2月15日の開設から本日 満14年(5114日目)を迎えました この間 ブログアップできなかったのは、身内の不幸があった3日間だけです
本日のブログが5264本目となります。これまでのブログの内容はともかく、あらためて ”継続は力なり” を実感しています
本日現在のトータル・アクセス・ページ数は944万PVを超えていますが、一つの大きな目標である2025年中の1000万PVを視野に入れながら、これからも1日も休むことなく根性で書き続けて参りますので、今後ともご訪問くださるよう よろしくお願いいたします
ということで、わが家に来てから今日で3686日目を迎え、トランプ米大統領は13日、「より生産的なことに使えそうな資金を核兵器開発に費やしている。最終的には米国・ロシア・中国が国防予算を半減することで合意したい」として、ロシアや中国との核軍縮交渉を始める意向を示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
そういう提案なら世界が大歓迎すると思う しかしプーチンと習近平が乗るかなぁ?
昨日は 娘が外食で私がコンサートだったため、夕食作りはお休みしました
昨夜、東京オペラシティコンサートーホールで東京シティ・フィル「第376回 定期演奏会」を聴きました プログラムは①ブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」、伊福部昭:交響頌偈「釈迦」です
演奏は②の合唱=東京シティ・フィル・コーア、指揮=藤岡幸夫です
オケは14型で、左からヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京シティ・フィルの並び。コンマスは戸澤哲夫です
1曲目はブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1883年に作曲、同年12月にウィーンで初演されました
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポーコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成りますが、大きな特徴は全楽章が弱音で終わることです
また、ブラームスが50歳の円熟期の作品で、24歳年下のアルト歌手ヘルミーネ・シュピースへの恋愛感情もあり、藤岡氏はプレトークで「幸せな曲」と語っていました
藤岡の指揮で第1楽章が開始されますが、オケからの音圧が強く圧倒されました ちょっと弦楽器が多すぎるのではないか、と思ったほどです
しかし、それもすぐに慣れ、14型がしっくりくるようになりました
低弦のアンサンブルが美しく響きました
第2楽章では、クラリネット、オーボエ、ファゴットを中心とする木管楽器が心地よく歌います
第3楽章はこの曲の白眉です
甘美でメランコリックなメロディーは、サガンの小説「ブラームスはお好き?」を基に1961年に制作されたアメリカ映画「さよならをもう一度」で使われて人口に膾炙しました
冒頭のチェロによるテーマの演奏が素晴らしい
このテーマは後にフルート、ホルンでも演奏されますが、哀愁漂う演奏が素晴らしかった
第4楽章ではオーケストラ総力を挙げての躍動感あふれる演奏が展開します
ところで、冒頭近くで コンマスの隣の奏者が立ち上がって、最後尾まで行きヴァイオリンを交換していました。弦が切れたのでしょう
こういう場合、すぐ後ろの奏者とヴァイオリンを交換し、後方へリレーでつないで 最後尾の奏者が弦が切れたヴァイオリンを持って舞台袖に引っ込んで、舞台裏で修理を施すのが普通だと思います
この日は、途中のリレーを省略した形になりました
演奏を聴き終わって、藤岡氏が語っていた「幸せな曲」というのはその通りで、そういう風に演奏していたな、とあらためて思いました
大きな拍手とブラボーがステージに押し寄せるなか、カーテンコールが繰り返されました
プログラム後半は伊福部昭:交響頌偈「釈迦」です 頌偈(じゅげ)とは「佛の徳を讃える歌」を意味します
この曲は伊福部昭(1914-2006)が、1988年から89年にかけて 浄土宗東京教区青年会、東宝ミュージック、ユーメックスの委嘱により作曲、1989年4月8日に簡易保険ホールで初演されました
本作は「釈迦が悟りを求めて出家し、仏陀となって讃えられるまでの道程を描いた作品」です
第1楽章「カプラパスツのシッタルダ:レント・レリジョーソ(敬虔に)」、第2楽章「ブダガヤの降魔:アダージョ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「頌偈:アダージョ」の3楽章から成ります
オケは14型のまま、ステージ下手にハープとチューブラ・ベル(NHKのど自慢で鳴らす鐘)がスタンバイします オケの後方に東京シティ・フィル・コーアの男女混声コーラス約100名が4列でスタンバイします
狭いステージがなおさら狭く見えます
ステージ上には収録マイクが10数本林立しています。収録して後で放送するようです
藤岡の指揮で第1楽章に入ります 全体的にゆったりしたテンポによる重心の低い演奏が繰り広げられますが、イングリッシュ・ホルンのエキゾチックなソロが印象的です
また、アルト・フルートのソロが味わい深い演奏を展開します
第2楽章は、最初はゆったりしたテンポによる演奏が展開しますが、途中から急速にテンポアップし、まるでストラヴィンスキー「春の祭典」の如き変拍子の激しいリズムが演奏され、いよいよゴジラの来襲か
と身構えます
男声合唱が悪魔のささやきで釈迦を試し、次いで 女声合唱が釈迦を誘惑するコーラスを歌います
ここは、藤岡氏がプレトークで「釈迦を誘惑する場面だから、美しく歌わないでほしい
」と語っていた部分です
「美しく歌ったら失敗だと思ってください」とまで語っていました
あくまでもリアリティーを追求してやまない藤岡氏の姿勢が顕著です
とても迫力のある美しいコーラスでしたが、失敗とは言えません
第3楽章では冒頭のホルンの演奏が素晴らしかった
オーケストラの総力を挙げての渾身の演奏とシティ・フィル・コーアの迫真のコーラスによってクライマックスが築き上げられ、会場の空気を震わせました
会場いっぱいの拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 藤岡氏はプレトークで、「定期演奏会で日本人の作曲家の作品を取り上げるのが僕のポリシーです
」と語っていましたが、素晴らしい方針だと思います
藤岡氏は2月20日(木)にすみだトリフォニーホールで開かれる「都民芸術フェスティバル参加公演:東京シティ・フィル」で、貴志康一「交響曲『仏陀』」を取り上げますが、今から期待が高まります
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