21日(月)。わが家に来てから今日で2354日目を迎え、オーストラリア政府は19日、同国産ワインに対して中国が導入した高率の関税(最大200%を超える関税の上乗せ)を不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表したというニュースを見て感想を述べるモコタロです
オーストラリアも老酒に関税を200%上乗せしないとシラフでやってられない?
昨日、早稲田松竹でクリストファー・ノーラン監督映画「メメント」と「テネット」の2本立てを観ました
9時50分上映開始なので40分前の9時10分頃に早稲田松竹に行ったのですが、すでに20人近くの人が並んでいました 日曜日で 人気のクリストファー・ノーラン2本立てということで、すぐに満席(市松模様配置)になってしまいました
「メメント」はクリストファー・ノーラン監督・脚本による2000年製作アメリカ映画(113分)です
レナード(ガイ・ピアーズ)は、強盗犯に襲われて妻を失い、頭部を損傷し、約10分間しか記憶を保てない前向性健忘という病気になってしまう 彼は出会った人物をポラロイド写真に収め、どういう人物かを裏にメモし、身体中にタトゥーを彫って記憶を繋ぎ止めながら犯人を追う
この映画は、前向性健忘というという実在する記憶障害を持つ男を主人公に描いたミステリーで、新鋭のクリストファー・ノーラン監督の第2作に当たります
あるシーンが映し出され、次のシーンではなぜそうなったかという過去の出来事が描かれ、なるほどそうだったのかと解る作りになっていて、そのパターンが繰り返されます つまり時間と空間が錯綜しているので流れが若干分かりにくくなっているのです この手法は既視感があります。映画ではなく小説で、ジェフリー・ディーヴァー「オクトーバー・リスト」です この小説は最終章から始まり第1章で終わるという奇想天外なストーリー展開の作品です 内容と感想は4月27日付toraブログに書きましたので、興味のある方はご覧ください
タイトルの「メメント」は「メメント・モリ」のことで、「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という警句です 「今は良くても、いつかはどうなるか分からないから気を付けて生きろ」というような意味です。レナードは記憶が残らないので身体や写真に記して事実を”記録”しようとしたわけです
最後まで観終わって、全体を振り返らないと何が何だかよく理解できない、というのが正直な感想です 2度観れば理解できると思います
「テネット」はクリストファー・ノーラン監督・脚本による2020年製作アメリカ映画(150分)です
ウクライナのオペラハウスでテロ事件が勃発する 満席の観衆の大量殺戮を阻止するべく、CIAの特殊部隊が館内に突入する 部隊に参加している名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、仲間を救うため身代わりになって捕らえられ、毒薬を飲まされてしまう しかし、それは何故か鎮痛剤にすり替えられていた。それはテストだった。昏睡状態から目覚めた男は、フェイとい名乗る男から「TENETというキーワードだけを頼りに、現在から未来へ進む”時間のルール”から脱出し、未来からやってきた敵と戦い、世界を第三次世界大戦から救い出す」というミッションを命じられる 未来では、”時間逆行装置”が開発され、人や物が過去へと移動できるようになっていた 時間逆行装置には、時間が順行する「赤の部屋」と、時間が逆行する「青の部屋」があり、それぞれの方向に時間が進み、または戻るようになっている 名もなき男は、それぞれの部屋を出入りすることにより、現在と過去を行き来し、地球の危機を救う
この映画も、「メメント」と同様、時間を遡るという手法が取られています ノーラン監督はこの手の手法が好きなようです TENET とは「信条、主義」という意味ですが、なぜこの映画のタイトルが TENET なのか、さっぱり分かりません 最後に主人公の「名もなき男」の正体が明かされますが、「メメント」におけるレナードの本当の正体が明かされるのと同様、意外性が待っています この映画も2度観れば解るようになるかもしれません 1度だけではクリストファー投手に ノーヒット・ノーランに抑え込まれそうです